松山英樹「怒りが湧いてこないぐらい悪かった」 大会ワースト53位発進


1番でラフから芝を飛ばして第2打を放つ松山英樹(カメラ・今西 淳)

1番でラフから芝を飛ばして第2打を放つ松山英樹(カメラ・今西 淳)

◆米男子プロゴルフツアー ZOZOチャンピオンシップ 第1日(24日、千葉・アコーディア習志野CC=7079ヤード、パー70)

 2021年大会覇者の松山英樹(レクサス)は4バーディー、5ボギーと苦戦し、大会第1ラウンドでは2022年に並ぶワースト71、53位も同年の41位を下回る最悪なスタートとなった。トップとの差は8打。ホールアウト後、松山は「残念です」と言葉を絞り出した。ショットにパットに精細を欠いた一日。「怒りが湧いてこないぐらい悪かった。明日いいプレーができるように準備したい」と口にした。

 前半11番で右へ曲げたドライバーショットが、男性ギャラリーに当たるアクシデントがあった。5ウッドを握った213ヤードの第2打はグリーンを大きくショートし、ボギーが先行した。17番では第1打が左の木に当たり、170ヤード先のラフへ。297ヤードを残した第2打を5ウッドで花道近くまで運び、パーをセーブする場面もあったが、フェアウェーキープは13ホール中5ホール(38・46%)で、78人中65位と低迷した。

 後半3番で7メートルをねじ込み、4番で195ヤードの第2打を1メートル強につける連続バーディーを奪うも、5番でこの日3度目の3パットのボギーを喫し流れは再び途絶えた。「いいきっかけが見つかったなっていう感じはあったが、5、6番で取れなかったしボギーも打ってしまった。流れは完全にないなあ、と思いながらプレーしていた」と振り返った。

 今年初めての日本でのプレーに、大勢のギャラリーがついて回った。「何か一つでも、頼れるものというか、自信があるものがあればいいんだけど、それもない。苦しいけど、明日しっかりバーディーをたくさん取れるように頑張りたい」。ホールアウト後、約2時間を練習に費やした。黒宮幹仁コーチと言葉を交わしながら続けた確認作業。浮上へのきっかけをつかみたい。

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