岩井千怜「お願いだから乗って」からスーパーイーグル 地元・埼玉での初Vへ「かっこいいところを見せたい」


18番、ティーショットを放つ岩井千怜(カメラ・堺 恒志)

18番、ティーショットを放つ岩井千怜(カメラ・堺 恒志)

◆女子プロゴルフツアー 樋口久子・三菱電機レディス 第2日(26日、埼玉・武蔵丘GC=6650ヤード、パー72)

 首位と2打差の4位から出た岩井千怜(ちさと、ホンダ)が1イーグル、6バーディー、1ボギーの65をマークし、通算12アンダーで単独首位に浮上した。5月のRKB×三井松島レディス以来、今季3勝目を目指す。

 1つ伸ばして迎えた5番。右ラフから残り150ヤードの第2打で8アイアンを振り抜くと、ピン手前にキャリーしたボールがフックラインに乗り、カップに吸い込まれた。ギャラリーの歓声でイーグルを知ると、同組の河本結とハイタッチ。直後には右足を上げながら右手を高々と突き上げ、喜びに浸った。「もう少し左を狙っていた。ピン方向に行ったので、『お願いだから乗って』という感じで思いを込めたら、いいところに落ちて入った」と納得のショットではなかったが、流れをつかむ一打となった。

 その後も7番で4メートルを沈め、勢いを止めなかった。8番パー3ではピン右70センチにピタリとつけ、ショット、パットともに好調だった。9番パー5ではティーショットを左に曲げるも、木の間を通すショットからパーをセーブ。「芝生が柔らかめだったので、ラフに入ってもいけると思った。振り抜いたらいけました」と笑ったが、スーパーショットに大勢のギャラリーを沸かせるプレーを披露した。

 今週は地元・埼玉での試合。5位だった昨年大会は最終日に姉の明愛(あきえ)と同組でプレーし、同じウェアを着る「双子コーデ」で盛り上げた。今年のテーマは「かっこいいところを見せたい」。ツアー6勝をマークしているが、地元での優勝はない。最高の結果を埼玉の多くのファンに届ける。

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