石川遼、25位後退「実力あれば巻き返せる」15年、19年王者が残り2日「執念」見せる…日本シリーズJTカップ


15番ティーショットを放つ石川遼(カメラ・今西 淳)

15番ティーショットを放つ石川遼(カメラ・今西 淳)

◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー メジャー最終戦 日本シリーズJTカップ 第2日(29日、東京よみうりCC=7002ヤード、パー70)

 初日24位と出遅れた賞金ランク6位の石川遼(カシオ)は、第1組スタートで3バーディー、3ボギーの70とスコアを伸ばせず、通算3オーバーの25位に後退した。「今日もスコアを出せなかったけど、昨日(初日)から引きずっている部分もあるし、難しい日だった。何とか悪い方に行かずにプレーできたけど、明日、あさってはもう少しいいゴルフを目指してやりたい」と悔しげに話した。

 序盤はティーショットが右方向に出ていたが、4番の第1打を打った後、構えた時の体の向きを確認。5番でこの日初めてフェアウェーをとらえると、コース改修された6番パー5。フェアウェーからピン手前8メートルへ2オン。イーグルトライはものにできなかったが、バーディーで伸ばした。また、序盤はグリーン手前のピンに対し、ラフからのアイアンショットも「フライヤー(番手以上の飛距離が出る)する読みが全部フライヤーせずという感じだった。20ヤードぐらい全体的にショートしていた」。ティーショットから流れが良くなり、少しずつリズムをつかみ始めた。

 14番パー4で第2打をピン左手前約3・5メートルにつけるバーディーを奪うと、16番パー4。ピンまで残り155ヤードの第2打はピン方向に行き、手前1・2メートルにピタリ。朝一番のスタートから引き連れてきた大ギャラリーがようやく沸いた。だが、17番もラフからのショットを強いられ、パー。名物ホールの18番パー3もボギーとし、逆襲の契機にはならなかった。それでもショットや初日34パットと苦戦したグリーン上も「内容は良くなっている」という。

 賞金ランク6位から逆転賞金王には条件もあるが、優勝は必須。首位とは12打差に大きく開き、さらに厳しい戦況となった。それでも15年、19年大会王者は浮上へ、最後まで諦めるつもりはない。「ちゃんと実力があれば、ここから巻き返せる。自分自身を試すというか。1打でも良く上がるところへの気持ち、執念、そういうところをどれぐらい持てるかというのが、ここからの自分の戦いになる」と、残り2日の戦いへ自らを奮い立たせた。

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