山下勝将
◆米女子プロゴルフツアー ファウンダーズ・カップ 最終日（９日、米フロリダ州・ブラデントンＣＣ＝６４６５ヤード、パー７１）
７位から出た山下美夢有（みゆう、２３）＝花王＝が３バーディー、１ボギーの６９で回り、通算１３アンダーで日本勢最高の４位に入った。ツアーメンバー初戦での４位は、１９７８年・吉川なよ子の２位に次ぐ好成績。２２、２３年日本ツアー年間女王が、いきなり実力を示した。イエリミ・ノー（米国）が、２１アンダーでツアー初勝利を挙げた。
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山下は、弟・勝将（まさゆき、２２）と強い絆で結ばれている。昨年１２月にプロ転向した勝将だが、国内男子ツアーの出場権をかけた予選会（ＱＴ）は３次敗退という悔しい結果に終わった。そこで、約１週間後に米ツアー予選会を控えていた姉は「私が結果を出して勝将に火がついてくれたらいいと思うから、頑張ってくるわ」と家族に話していたという。結果はトップ合格。「すごい姉を持ったので、もっと頑張ろうと思う」と弟は大きな刺激を受けた。
美夢有は当時を「（必要なことは）本人が一番わかっていると思う。どうするかは自分次第。でも、私も引っ張れるところがあると思ったので、笑いながら『私、頑張ってくるわ』みたいに伝えた」と振り返る。仲が良く、短かったオフも一緒に練習するほど。海の向こうで見せた姉の活躍は、弟の闘志に火をつけたはずだ。（富張 萌黄）