◆米女子プロゴルフツアー HSBC女子世界選手権 最終日(2日、シンガポール・セントーサGC=6779ヤード、パー72)
首位と5打差の7位から出た古江彩佳(富士通)は5バーディー、1ボギーの68で回り、通算9アンダーで今季最高の2位となった。優勝は逃したものの、今大会は23年3位、昨年8位と3年連続トップ10入りを果たした。ホールアウト後、中継局のインタビューに応じ「リズムよく最後まで集中できた。難しいホールが多い中でうまくラウンドできた」と振り返った。
5打差を追いかけスタートしたこの日。序盤はロングパットをうまく寄せてパーを重ねた。最初のバーディーは6番。ピン奥1メートルにピタリとつけ、「難しいピンポジションだったが、うまく距離感を合わせてできた」と柔らかい笑みがこぼれた。パー5の8、13番は3打目を寄せて、チャンスを決めた。15番パー3はティーショットがピン右奥のカラーへ。10メートルほどのバーディーパットはカップ際で大きくスライスし、カップへ吸い込まれた。「入るような感じではなかったと思うが、うまく読み切れて入ってくれて、ラッキーだった」と納得の表情を見せた。続く16番パー5は5メートルを沈めて、連続でスコアを伸ばし、3打差2位に詰め寄った。だが、17番パー3は2オン2パットで痛恨のボギー。5打差に広がり、逆転Vは遠のいたが、最終18番はパーをセーブし、大会を終えた。
連日、気温が高い中でのプレーとなった。大会には4度目出場の古江だが、第3ラウンド終了後には、「暑さもあって体力面で集中しきれなかった」と話していた。「暑さ対策もしっかりしながら。いいラウンドはできたので、それを続けていければ」と来年への反省材料とする。次週はアジアシリーズ最終戦のブルー・ベイLPGA(6~9日、中国)に出場。「来週もしっかり集中して、また暑さもあると思うので、そこも注意しながら頑張っていけたら」と悔しさを糧に今季初優勝を目指す。