
11番でティーショットを放つ岩井千怜。通算2アンダーで首位に立った(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー開幕戦 ダイキンオーキッドレディス 第2日(7日、沖縄・琉球GC=6610ヤード、パー72)
6打差21位から出た昨年大会覇者の岩井千怜(ちさと、ホンダ)は4バーディー、ボギーなしの68をマークし、通算2アンダーの首位に浮上した。「チャンスについている方ではなかったんですけど、少ないチャンスをものにできた」と耐えながらバーディーチャンスを決めてスコアを伸ばした一日を振り返った。
この日スタートの10番でいきなり大きなピンチを迎えた。2打目が入れてはいけない左バンカーにつかまった。3打目も3メートルと寄せきれなかったが、パーをセーブ。「それが今日の流れになった」と勢いに乗った。16番で7メートル、17番で3メートル、18番で5メートルを決めて、3連続バーディーを奪った。
首位とは差のある位置からスタートした第2ラウンド。それでも「いつもと変わらずいこう」と特に意識したことはないという。この日も強風の中でのプレーとなり、スコアを崩す選手も多い中、ボギーなし。だが、プレー中は全く気づいておらず「あ、ノーボギーか」とホールアウト後に気づいた。「今日も結構タフだなと思っていたので、全然アンダーというイメージはなかった」というほど一打に集中していた証しだ。
連覇のかかる今大会。開幕前には「意識していない」と話しており、首位に浮上したこの日も回答は変わらなかった。「明日は明日の風が吹くというか、どうなるかもわからない。集中して目の前の一打に全力を注ぎたい」。今季は米ツアーに本格参戦する22歳。週末も日本のギャラリーを盛り上げる。