高久3姉妹の末っ子・みなみ、臨時コーチの次女と二人三脚で”冷静”ボギーなし…67で3位浮上


最終9番、第2打を放ち笑顔を見せた高久みなみ(カメラ・山崎 賢人)

最終9番、第2打を放ち笑顔を見せた高久みなみ(カメラ・山崎 賢人)

◆女子プロゴルフツアー ミネベアミツミレディス  第2日(11日、北海道・真駒内CC空沼C=6688ヤード、パー72)

 ツアー未勝利で10位から出た高久みなみ(24)=ミロク情報サービス=が5バーディー、ボギーなしの67で回り、通算9アンダーでトップと4打差の3位に浮上した。ゴルファー3姉妹の末っ子で、今大会は次女が臨時コーチとして帯同中。二人三脚で初優勝をつかみ取る。北海道・南幌町の自宅から通っている内田ことこ(22)=加賀電子=が65をマークし、13アンダーの単独首位に立った。

 後半3番パー5。高久は最大のピンチを、冷静沈着に切り抜けた。ティーショットを左林に曲げ、70ヤード残った4打目を1メートルに運びパーをセーブ。ボギーなしの好スコアを振り返りつつ、ぼそっと言った。「『なんか冷静だね』ってよく言われるんですよ。感情を表すタイプじゃないので…」。高久家のゴルフ3姉妹の末っ子は、クールにバーディーを重ねていった。

 長女・あずさ(30)、次女・ゆうな(28)の2人の姉は東北福祉大ゴルフで活躍。2016年の日本女子アマ(福島・グランディ那須白河GC)に、3人そろって出場した。あずさは現在ティーチングプロとして活動している。今年のプロテスト合格を目指すゆうなは、勉強のために今週コーチとして帯同。「いろいろ話し合いながらできている」。姉妹タッグで快進撃を続けている。

 現在、ラッパーの「ちゃんみな」にはまっている。「ファンクラブに入っている。ライブにも応募した。当たるといいな」と、この日一番の笑顔を見せた。ツアーでの最高位は11位。「残り2日あるので、何があるか本当に分からない。気を引き締めて自分のゴルフに集中していきたい」。ウィニングパットを沈め、感情を解放する。(高木 恵)

 ◆高久 みなみ(たかく・みなみ)2000年12月12日、福島・西白河郡生まれ。24歳。茨城・明秀学園日立高卒。10歳から父の影響でゴルフを始める。21年11月にプロテスト合格。趣味は映画観賞とスポーツ観戦。159センチ。血液型O。

 ◆スポーツ界の3姉妹 ゴルフ界ではそら、もも、ひなの神谷3姉妹がいる。フィギュアスケートでは真凜、望結(みゆ)、紗来(さら)の本田3姉妹が知られている。陸上界では亜莉珠(ありす)、聖衣来(せいら)、珠衣琉(じゅえる)の不破3姉妹。男子ゴルフでは将司、健夫、直道の尾崎3兄弟が有名。

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