ティーグラウンドで素振りする石川航（カメラ・渡辺 了文）
◆男子プロゴルフツアー開幕戦 東建ホームメイトカップ 第１日（１０日、三重・東建多度ＣＣ名古屋＝７０６９ヤード、パー７１）
プロ初優勝を目指す石川航（フリー）が８バーディー、２ボギーでツアー自己最少の６５をマークし、兄の遼と並び首位でホールアウトした。「結果として、いいスコアで上がれたのは良かった。自分の名前が載っているものとして見ていない（リーダー）ボードに、自分の名前が載っているのはいいな」と笑顔で振り返った。
１０番から出て１１番でボギー先行も、１２番パー５のティーグラウンドから気持ちを切り替えた。グリーン右手前のバンカーから３打目を４メートルに乗せ、バーディーパットを沈めた。１３番パー３ではグリーン左手前から１０ヤードの２打目がカップイン。１４番では３メートルを沈め、３連続バーディーを奪った。後半に入っても４つのバーディーを奪い、ツアー自己最多８バーディーを奪取。「いいパットができてよく入ってくれた。ティーショットが良くて、いい位置からセカンド（ショット）を打てたことが良かった」と納得の表情を見せた。
兄はツアー２０勝を誇る遼。オフには兄が行っていたタイ合宿に数日間、参加した。「常に一番見ている選手だし、参考にしている」と自然とよく似ているスイングができあがった。遼とはホールアウト時点で首位に並んだが、「僕はこのスコアを出せる実力がない。今日はたまたま。４日間やったら（兄に）絶対負けるので、スコアは気にしても仕方ない」と浮かれてはいない。
昨年大会は決勝ラウンド２日間、兄と初の同組になった。「兄がいいプレーをしていたので、いいイメージがある」と刺激を受けた。今季のＱＴランクは４０５位と、レギュラーツアーに出られるチャンスは数少ない。「自分がするべきことをしっかりやって、集中してできたら」と残り３日へ気を引き締めた。