
11番、ティーショットを放つ荒木優奈 (カメラ・馬場 秀則)
◆女子プロゴルフツアー ブリヂストンレディス 第1日(22日、愛知・中京GC石野C=6642ヤード、パー72)
19歳ルーキーの荒木優奈(Sky)が7バーディー、1ボギーでツアー自己ベストを1打更新する66をマークし、6アンダーで首位発進した。
出だし1番でピンそば1メートルにつけてバーディー発進すると、4番と5番、7番と8番で連続バーディー。9番でスコアを1つ落としたが、後半の12番は2メートル、13は1メートルに寄せてバーディーを量産した。
荒木は「今年のプライベートを含めてのベストスコア。ショットは最近ずっと良くて、パターが入っていなかったけど、今年の今までに比べて比較的パターが入ってくれて、しっかりスコアを伸ばせた」とかみしめた。
ジュニア世界一に輝いた“吉兆コース”で、再び頂点を目指す。
日章学園高3年時の23年。中京GC石野Cで行われた国別対抗戦「トヨタジュニアゴルフワールドカップ」で個人戦を制覇。馬場咲希、飯島早織との日本チームで団体戦も優勝を飾った。「2年前にめっちゃ回ったから、コースはある程度分かっている。イメージは良い」。脳裏に刻まれた栄光を思い出しながら、好スコアをたたき出した。
今季10戦目で3回目の首位発進となった。「いつも2日目で崩れて優勝争いとか話にならないくらい下の方なので、今回は4日間大会だから、明日はまだ何も考えずに今日みたいに調子に合わせて、攻めてアンダーで回れたらいいなと思います。最低限、予選通過という感じで明日は1ホール、1ホールできればなと思います」と先を見据えた。
来月17日は20歳の誕生日を迎える。10代優勝への思いを聞かれると「ないですね。早ければ早いほどいいとは思うけど、20歳までに優勝というのはあまり決めずに、今年中に勝てれば良いなという感じ。そこを決めても焦るだけ。まだルーキーだし、チャンスがきたらという感じです」。無欲でプレーした先に、プロ初優勝をつかみ取る。