蝉川泰果 昨年結婚の妻に「いいところを見せたい」 ジャンボ超え最年少メジャー3冠へ


蝉川泰果

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◆報知新聞社後援 男子プロゴルフツアー 今季メジャー初戦 日本プロ選手権 第1日(22日、岐阜・三甲GC谷汲C=7337ヤード、パー72)

 蝉川泰果(アース製薬)は7バーディー、1ボギーの6アンダー66をマークし、好発進。2022年の日本オープン、23年の日本シリーズJTカップを制しており、尾崎将司の27歳248日を超える24歳134日での史上最年少メジャー3冠が懸かる。「出だしからいいバーディーパットが決まった。フィーリング自体はすごく手応えがある中でこの試合に来られたので、それがそのままスコアに直結したかなという感じ」と納得の表情だった。

 今年は1月から米下部コーンフェリーツアーで戦ってきたが、2月のコロンビアでの試合で途中棄権を余儀なくされた。あふれる涙は、宿泊先の部屋に到着しても止まらなかった。帰国後の3月に背中側の左肋骨3本の疲労骨折と診断された。5月の中日クラウンズで復帰し、痛みの再発に見舞われながら完走。前週の関西オープンは欠場し、電気治療や初動負荷トレーニングで体とゴルフを整えた。「その時の状態と比べると、1週間休めたことが回復につながった」

 その1週間を有効に使った。アマチュアで優勝した22年のパナソニックオープンの頃のスイング動画を見直した。トップの位置が低くなっていることに気がついた。右肘が開くことが、ショットが右に曲がる原因になっていた。米ツアー1勝のミンウ・リー(オーストラリア)のスイングを参考にしながら微調整した。

 2023年は2打差、昨年は1打差で2年連続2位に終わった大会で悔しさを晴らすチャンスだ。昨年11月にタレントの久保葵(27)と入籍した。毎試合帯同し、ケガで試合を離れた間も献身的なサポートを続けてくれた。「いなかったらめちゃくちゃ落ち込んでいたと思う」と感謝。「結婚してから、いいところを見せられていない。すごく支えてもらっている分、いいところを見せたいなって思っている」と熱い思いを口にした。

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