
ウー・チャイエン
◆女子プロゴルフツアー 資生堂・JALレディス 第3日(5日、神奈川・戸塚CC=6766ヤード、パー72)
ツアー未勝利の21歳、ウー・チャイェン(台湾)が3バーディー、2ボギーの71で回り、通算5アンダーで首位と2打差の3位につけた。
2番と5番はともにピンそば約1メートルに寄せ、17番はグリーン左から約10ヤードのアプローチを直接チップインでバーディーを奪った。「全部が普通の感じ。ショットやドライバーも安定していて、パットもいい感じだったけど、バーディーは少なかったかな」と反省を口にしたが、トップとは2打差と優勝争いに食らいついた。
16歳だった2020年に台湾でプロデビューし、何度も優勝を経験。母国出身の先輩選手が日本ツアーでプレーする姿を見て「日本でやりたい」と思いを強くした。18歳だった22年11月のプロテストに一発合格。1年目の23年に下部ステップ・アップ・ツアーで3勝を挙げ、賞金女王に輝いた。
国内女子ツアー58勝を誇るト阿玉(台湾)に師事。「危ないところにいかないように、安全なところに打つこと」という師匠の教えを胸に刻み、日本ツアーで存在感を発揮している。
キュートな笑顔が魅力のウーは、流ちょうな日本語で気さくに会話。23年に来日し、週3回のレッスンを重ねた勉強のたまものだ。趣味は「食べること」。特にすしが大好物で「サーモンが好き。週1回は回転ずしに行きます」とパワーの源となっている。
今季は3月の開幕戦のダイキンオーキッドレディスで7位に入るなど、4度のトップ10入り。初優勝に向けて着実に実力を発揮している。「もうちょっと強めにパターを打てればいいかな。優勝したいですね」と力強く抱負を語った。