
最終18番をパーでホールアウトした勝みなみ(カメラ・今西 淳)
◇女子プロゴルフツアー 明治安田レディス 第2日(19日、宮城・仙台クラシックGC=6642ヤード、パー72)
16日にコース内でクマの目撃情報があった影響で、3日間短縮競技となった新規大会の第2ラウンドが無観客で行われた。
ホステスプロの勝みなみ(明治安田)は112位で出て6バーディー、ボギーなしの66をマークし、通算3アンダーの65位で終えた。カットラインに1打届かず、予選落ちとなった。
前半で3つ伸ばしてイーブンパーで折り返すと、後半の10番、14番、15番でバーディーを奪取。16番パー5で1つ伸ばせば予選通過圏内に浮上したが、第1打を右バンカーの縁に打ち込み、アプローチが寄らずにパーとするなど、予選突破を逃した。第1日にダブルボギーを2つたたくなど、75とスコアを落としただけに「仕方ないですね。昨日、打ち過ぎちゃったので…」と嘆いた。
今週は15日にフランスから帰国し、練習ラウンドは行えず。16日のプロアマ戦は2ホール目をプレー中にコース内でクマが目撃されたため17日の競技が中止され、18日から3日間短縮競技で無観客開催された。初日に大きくスコアを崩し「練習ラウンドの情報ってすごく大事だと思った。今回はキャディーさんも初めてだったので、(コースを)知らないと、まっすぐって居てもそこがダメだとスコアメイクにつながらない。今日はそれを学んだ」と語った。
悔しい予選落ちとなったが、ショットの修正に取り組み「バックスイングを真っすぐ上げる意識に変えて、リズムも良くなった」。次週以降の米ツアーに向けて「ミスしても許容範囲に収まってくれたので、来週のスコットランドでは風とかもあるし、自分の打ちたい方向に打って、曲げていく球が必要になる。すごくいい収穫だった」と手応えをにじませた。
次週はスコットランドで「ISPS Handa スコットランド女子オープン」、2週後はメジャーの「AIG全英女子オープン」に出場する予定。両大会とも強風が予想される。
「スコットランドは風をきちんと理解して回らないといけない。特にユーティリティーは左から右に曲がる球が出るので、左からの風だと流されるので気をつけないといけない。コース内に乗っけて、できるだけパーで粘っていきたい。ドライバーの球が高いので、AIGは風が強いイメージなので低く打ちたい。構えで嫌な球が出たりするので、アライメント(ターゲットに対する構え)をしっかりどのコースでもできるようにしたい」
21日に欧州へ出発する予定。米ツアーでは予選落ちや上位に食い込めない試合が続いている。「自分の持てる全てのものを使って修正できた。最終戦に出たいので、そこに向けてもいい収穫だった」。日本でつかんだ復調の兆しを糧に巻き返しを図っていく。