
7番、グリーンへ移動する松山英樹(左)と小平智(右)(カメラ・岩田 大補)
◆男子プロゴルフツアー ダンロップフェニックス 第2日(21日、宮崎・フェニックスCC=7117ヤード、パー70)
27位で出た今季日本ツアー初参戦の松山英樹(LEXUS)は3バーディー、ボギーなしの67で回って通算3アンダーとし、トップと4打差の13位に順位を上げた。「スタートが良かったので、なんとかいいところで終われた。今は自分のゴルフに必死なので(上との差については)何も考えていない。いいプレーができるように調整したい」。耐えて粘った一日。好位置で決勝ラウンドを迎える。
1番で3メートル、2番で2メートル半のチャンスを決めて連続バーディー発進。チャージを予感させる流れから、4番でアクシデントに見舞われた。ティーショットを右林へ曲げた際、落胆とともに下ろしたドライバーのヘッドがティーマークに当たり、ソールを損傷。「自分が悪い」と言及した。
ラウンド早々にドライバー抜きの戦いを強いられた。「3ホール目まではアイアンショットが良かった。1番のティーショットも良かった。それが2番と4番のティーショットで壊れてしまった。5番や7番でミスがあったけど、最後の方は少しずつ立て直せてきた」。5番以降は13本のクラブでプレー。ティーグラウンドで3ウッドを強振し続けた。
12番では同組の谷原秀人のドライバーショットを20ヤード近くオーバードライブする場面もあった。「精度が高いショットを打たないといけない難しいホールもあったけど、なんとかノーボギーで回れたので良かった」。14番はグリーン左手前の高いバンカーからの第3打を1メートルに寄せ、15番は第2打を左に大きく曲げながら3メートルまで運び、沈めてパーをセーブした。
「いいドライバーが見つかるように。見つからなかったら、また今日と同じような感じでゴルフをする」と話して練習場に向かった。日没直前の午後5時過ぎ、最後の一人になるまで、ドライバーを数本試しながら球を打った。その後はファンにサイン。ホストプロとして、週末の優勝争いに名を連ねる。

