
母・洋子さんに髪を切ってもらったことを明かした細野勇策
◆男子プロゴルフツアー ロピアフジサンケイクラシック 第2日(6日、山梨・富士桜CC=7424ヤード、パー70)
初優勝を狙う細野勇策(三共グループ)が3位で出て5バーディー、1ボギーの66をマークし、通算8アンダーで首位に浮上した。
22歳のレフティーは前半の13番は2メートル、14番と15番は1メートルにピタリと寄せて3連続バーディー。後半も6番で5メートル、8番で4メートルを沈めて伸ばした。「あんまりショットが安定してなかったけど、パッティングが頑張ってくれたので、なんとかいいスコアで回れた」と笑みを浮かべた。
5日は台風接近による悪天候のため競技が中止。細野は急きょ、宿舎で母・洋子さんに髪を切ってもらった。「長くてモサモサしてたので短くした。あまり美容院に行ったことがない。母には20年くらい自分も兄も父も髪を切ってもらってる」。今大会を含めて8連戦で自宅にも帰れないため、散髪キットを持参した母が遠征先でカット。髪もスッキリして心機一転し、好スコアで回った。
左打ちの日本人選手では1991年にダイドードリンコ静岡オープンで5勝目を挙げた羽川豊以来、日本勢34年ぶりとなる。クラブや箸、はさみに加え、駅の改札で右側に設置されている交通系ICカードも左手でタッチする純粋なレフティーは「注目してもらえるのも左だからというのが大きい」と笑顔を見せた
22歳の長野泰雅(福岡地行)、23歳の岡田晃平(フリー)との平均年齢22・33歳の最終日最終組は、1999年の日本ゴルフツアー機構(JGTO)発足以降では最年少タイとなる。細野は「優勝争いはすごく好きなので楽しみ。最後の最後まで優勝争いができたら」と初Vへ突き進む。