
4番、桑木志帆はティーショットを放つ。この日5アンダーで通算7アンダー7位タイとなった(カメラ・岩川 晋也)
◆女子プロゴルフツアー 住友生命レディス東海クラシック 第2日(20日、愛知・新南愛知CC美浜C=6600ヤード、パー72)
第2ラウンドが行われ、18位で出た桑木志帆(大和ハウス工業)が9番からの5連続を含む7バーディー、2ボギーの67をマークして通算7アンダーとし、トップと3打差の7位に浮上した。「そんなに昨日とプレーで変わったことはなくて、終わったら『5連続バーディーだったな』という感じ」と冷静だった。
同組で回った2013年賞金女王の森田理香子(フリー)の話題になると、途端に表情が緩んだ。13歳上の憧れの大先輩とのラウンドを終えた22歳は「ペアリングが一緒になって、もう本当に今日が楽しみで、すごくワクワクしていた。本当に一緒に回れてうれしかったし、プレーがすごく早くて男前だった。しゃべると関西弁でかっこいい」と目を輝かせた。
森田が23歳で女王に戴冠した時、桑木は10歳だった。「ジュニアの頃にテレビで見ていて、賞金女王になるのも見ていた。これだけ出場人数がいるなかで、一緒のスコアになって一緒に回れるっていうのは奇跡的」と幸せをかみしめながらの18ホールだった。
飛ばし屋のスイングを、間近で見る機会にも恵まれた。「クラブがすごく走っていた。3番アイアンも何回か打っていたけど、しっかりミートして、すごくきれいなドローで距離も出ていた。力でいくんじゃなくて、体もクラブも使って飛ばしていた」。学びの多い一日になった。
今季ポイントレース上位者が優勝圏内に顔をそろえた。「去年は岩井明愛、千怜も、(竹田)麗央ちゃんも(山下)美夢有さんもいた。そのなかで勝てたという経験があるので、しっかり明日その経験を生かして自分のプレーができたら、いいところにいけると思う」。プレーオフの末に敗れた前週のソニー日本女子プロ選手権の悔しさを晴らす機会が、早々に訪れた。昨年11月のJLPGAツアー選手権リコー杯以来のツアー4勝目へ、逆転を狙う。