有村智恵「選手モードで入ってきた」 大会優勝から16年…第二の故郷でかみしめる幸せ


3年ぶりに出場する2009年大会覇者の有村智恵(カメラ・高木 恵)

3年ぶりに出場する2009年大会覇者の有村智恵(カメラ・高木 恵)

◆女子プロゴルフツアー ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン プロアマ戦(25日、宮城・利府GC=6590ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 ツアー14勝の有村智恵(フリー)が、3年ぶりに選手として利府に帰ってきた。昨年はゲスト解説として大会に関わった。「会場には来ていたので久しぶりという感じはしないけど、選手としては久しぶり。選手モードでコースに入ってきた」。心地よい緊張感を身にまとった。

 昨年4月に双子の男児を出産し、今年4月に約2年ぶりにツアーに復帰。2週前の今季メジャー第2戦、ソニー日本女子プロ選手権では復帰3戦目で初の予選通過を果たした。47位で4日間のプレーを終えた翌日は疲労回復に務めたのかと思いきや違った。「祝日だったんですよ…」。保育園は休み。朝から一日、子供たちとのにぎやかな時間を過ごした。

 今年のコンディションについて、選手たちはグリーンが硬いと声をそろえた。「私の場合は飛距離が足りないし、セカンドショットを長いクラブで打つと止まらない。自分なりスコアの作り方をしていきたい」と語り、「3日間アンダーパーで回れるように頑張って、あわよくば上位争いができたら」と目標を定めた。

 クラブハウスには歴代優勝者の写真パネルが並んでいる。宮里藍(2003、06年)、横峯さくら(05年)、上田桃子(08年)らに囲まれるように09年覇者の有村の笑顔が輝いている。「すごい幸せ。この頃にやっていた人たちが今も違う形で幸せをつかんでいる。いまだに交流も続いている。ゴルフというものを通じていろんな人生を見せてもらって、なんだかすごく幸せだなと。今もこの試合に出られているっていうことは幸せ。またいろんな思い出を作れるように頑張ろうと思う」。東北高時代を過ごした宮城で、喜びをかみしめティーグラウンドに立つ。

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