「電気が走りました」 ロープ杭を刺した右手を負傷も…42歳・上井邦浩が2位発進「痛くて力が入らない」


上井邦浩

上井邦浩

◆男子プロゴルフツアー パナソニックオープン 第1日(25日、大阪・泉ケ丘CC=6993ヤード、パー71)

 第1ラウンドが行われ、初優勝を狙う42歳の上井邦浩(かみい・くにひろ、三好CC)が9バーディー、1ボギーの8アンダー63で回り、首位と1打差の2位で発進した。

 プロ21年目のベテランにまさかのアクシデントが起こった。

 1番から4連続バーディーなど、前半で5つ伸ばして迎えた10番。上井は第1打を左のカート道近くまで曲げた。観戦用ロープを固定する杭を抜いて第2打を放った後、杭を右手で刺し直した時に「下(地面)がめちゃくちゃ硬かった」と親指の付け根部分を負傷した。「そこから痛くて力が入らなくて、今も痛い。電気が走りました」。直後に8メートルのバーディーパットを沈めたが、痛みは収まらないままだった。

 その後も3バーディーを重ねても「ピッチマークを直すのも痛いし、最後の方は力が入らなすぎて右しか行かなかった」。バーディー以上が取りやすい最終18番パー5でも「最後頑張って打ったれ…と思ったら、左に行った。ハチャメチャでした」とパーにとどまった。

 05年のプロ転向後、今大会がアマ時代を含めて351試合目。詳細なデータが残る1985年以降では、デビュー戦から初Vまでの最多競技数で3位となる。実家がある大阪・狭山市からコースまで車で約20分と近く、家族も現地応援。2日目以降に向けて「感覚的には悪くないので、とりあえず治療します」と右手を押さえながらクラブハウスに引きあげた。

最新のカテゴリー記事