山下勝将が7位 プロ初トップ10入り 姉・山下美夢有の助言でパターが功奏「QTで優勝を目指す」


パナソニックオープンで応援に駆けつけた姉・山下美夢有(左)と記念撮影する山下勝将(カメラ・星野 浩司)

パナソニックオープンで応援に駆けつけた姉・山下美夢有(左)と記念撮影する山下勝将(カメラ・星野 浩司)

◆男子プロゴルフツアー パナソニックオープン 最終日(28日、大阪・泉ヶ丘CC=6993ヤード、パー71)

 メジャーのAIG全英女子オープンで初優勝した山下美夢有(花王)を姉に持つ、プロ1年目の山下勝将(まさゆき、フリー)が初のトップ10入りを果たした。

 首位と8打差の20位で出て、6バーディー、1ボギーの66をマークし、通算15アンダーに伸ばした。プロ4戦目で自己最高の7位に入り「目標は前の試合よりいい順位にいくこと。結果的にトップ10に入り、前の試合から練習してきたことも試せた」と充実の表情を浮かべた。

 姉の美夢有には初日から3日間、現地で応援してもらった。オフにはともに練習を行い、ショット技術やマネジメントなどを教えてもらう仲。今大会2日目には「パターの距離感が全体的に弱めだから、少しオーバーするつもりで」と助言を受けた。この日は4番と5番で3メートル、14番で4メートルを沈めてスコアを伸ばした。

 第3日はショットが安定せず、ラウンド後にコース近郊の練習場に移動。姉は同日夜に米ツアーに向けてハワイへ出発したが、コーチの父・勝臣(まさおみ)さんの指導を受け、200球を打ち込んだ。だが、スイングはなかなか改善せず、自宅のある奈良県に戻った後も夜9時近くまで練習場で球を打ち続け、ようやく修正。「今日きたら体がバキバキになった。でも、やった甲斐があった」。13番、15番で1メートルに寄せるなど、特訓の成果が表れた。

 次週はバンテリン東海クラシック(10月2~5日、愛知・三好CC西C)に出場する。今季は主催者推薦などでツアー出場している山下は「もちろん、優勝は目指しているけど、やらないといけないことがある。QT(予選会)で優勝を目指している。出る試合では今回より上に行けるように頑張る」。来季ツアー出場資格を得るため、常に上を見据えていく。(星野 浩司)

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