
2年ぶりの日本ツアーで好スタートを切った星野陸也(カメラ・高木 恵)
◆男子プロゴルフツアー バンテリン東海クラシック 第1日(2日、愛知・三好CC西C=7300ヤード、パー71)
首痛のため2か月半試合を離れていた星野陸也(興和)がホスト大会で復帰。6バーディー、2ボギーの4アンダー67で回り、トップと1打差の3位につけた。「あまり良くなかった。想像よりも曲がってしまった。調整が必要。スコア的には良かったけど、ショットが暴れすぎ」。苦笑いの好スタートだった。
米ツアーを主戦場に戦ってきた今季、7月の全英オープン練習日に首を痛めた。「手と腕にしびれがあった。今年は試合に出られないかもと覚悟した。こんなに早く復帰できるとは」。米ツアーは現在公傷制度を適用中で、11月に復帰予定。今大会後は2024年2月に優勝しシードを得た欧州ツアーの義務試合数をクリアするために、スペイン、インド、韓国の3か国を回る。
7月以来の実戦。それも2023年ダンロップフェニックス以来の日本ツアー。やはりいつもと少し違った。「最初の3ホールは緊張した。久々の日本というのもあったのか、いい緊張感もあったのか、浮いていた感じがあった」と振り返った。実力者は悪いなりにもスコアを作っていった。
14番でピン左奥15メートルのスライスラインを沈めてギャラリーを沸かせた。「さすがに入れに行くようなラインじゃなかったけど、タッチを合わせるような感じで打ったら完璧な感じで入ったのでうれしかった」。15番パー5でも第3打をピンそばに運び、3連続バーディーを奪った。17番でティーショットを右に曲げ、ピン奥5メートルのパーパットを決めた。18番の第1打は左に曲げながら、グリーン手前からのアプローチを寄せて、しのいだ。
「ティーショットをもっと安定させないと優勝にはつないでいけない。パッティングもいいし、ティーショットさえ修正できればどんどんスコアを伸ばせる。優勝を目指して頑張りたい」と燃えている。首や腕に痛みを覚えることなく復帰最初の18ホールを終えられたことは収穫の一つ。「キャディーバッグに2つ入っている」という興和の「バンテリン」に感謝した。