
第3ラウンド後に取材に応じる星野陸也(カメラ・高木 恵)
◆男子プロゴルフツアー バンテリン東海クラシック 第3日(4日、愛知・三好CC西C=7300ヤード、パー71)
第3ラウンドが行われ、11位で出たホストプロの星野陸也(興和)は5バーディー、4ボギーの70で回り通算6アンダー。トップと4打差の10位で最終日を迎える。
最終3ホールで2つスコアを落とした雨中のムービングデー。開口一番苦笑いで言った。「悔しいですね。16番が一番悔しい。せっかくティーショットを乗せたのに」。3連続バーディーで8アンダーとし、1打差まで詰めた直後の最難関のパー3。ファーストパットはカップ手前2メートルで止まり、パーパットがカップに蹴られた。「雨でグリップの滑り感が変わって、タッチでイメージが出なくてショートしてしまった」と残念がった。
18番はティーショットを左隣の10番のロープ内まで大きく曲げた。第2打は10番を逆走。グリーンが全く見えない林越えの115ヤードの第3打を、52度のウェッジでピン手前5メートルまで運んだ。「あれが入っていたらよかったんですけど」。とはいえ大ピンチをボギーでしのぎ、優勝争いに踏みとどまった。
米ツアーを主戦場に戦う今季、7月の全英オープン練習日に首を痛めた。今大会は2か月ぶりの実戦。ドライバーをこの日、海外用のものに戻した。予選ラウンドは「つかまりやすいクラブ」を使用した。「久々だし振れていないと右に行きやすい。振れてきてボールをつかまえられるようになったので今日から変えた。明日はもっといいティーショットを打ち続けたい」
2年前は18番で2メートルのバーディーパットがカップに蹴られて2位。リベンジに燃えている。「まだチャンスはある。明日のハーフが勝負。そこでいいゴルフをしたい。今日の上がり3ホールの悔しさを胸に頑張ります」。笑顔で前を向いたホストプロが、スタートから勝負に出る。