下家秀琉 目標の「日本シリーズ」出場へ初V王手「いいリズムでいけた」


下家秀琉

下家秀琉

◆男子プロゴルフツアー バンテリン東海クラシック 第3日(4日、愛知・三好CC西C=7300ヤード、パー71)

 ツアー参戦2年目の下家秀琉(しもけ・すぐる、23)=エレコム=が2バーディー、ボギーなしの69をマークし、通算10アンダーで首位を守り、初優勝に王手をかけた。今季の目標に最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップ(12月4~7日、東京よみうりCC=報知新聞社主催)出場を掲げる大器が、勝者として初の舞台に乗り込む。11位で出た石川遼(34)=カシオ=は後半3つのダブルボギーが響き73と落とし、3アンダーの25位に後退した。

 強い雨に打たれながらボギーなしで回りきり、下家がトップを守った。ツアー7勝の岩田寛(44)にあこがれるクールな男は「プロテストの時に大雨だったので、それに比べたら全然マシ」と淡々。「ピンチはあったけど、アプローチでしのげた。後半のスタートでバーディーを取れたので、いいリズムでいけた」。10番で第2打を1メートル強につけ、流れをつかんだ。

 今季はトップ10が2度。今大会は大阪学院大のゴルフ部同期でパットコーチの須藤大和さんがキャディーを務めている。5月末のミズノオープン以来のタッグで快進撃を続けている。初の最終日最終組も「特に意識はしない。自分次第」と表情を変えずに言った。

 賞金ランキング42位につける現在の目標は「日本シリーズに出たい」。30人で競う日本シリーズJTカップ初出場を目指している。「よくテレビで見ていた。2013年の宮里優作さんの初優勝が印象に残っている」という憧れの舞台。昨年大会の3日目に64をたたきだした得意コースで今季9人目の初優勝を飾り、切符を手にする。(高木 恵)

 ◆下家 秀琉(しもけ・すぐる)2002年2月23日、大阪・枚方市生まれ。23歳。ともにプロゴルファーの長兄・秀翔、次兄・秀平の影響で5歳でゴルフを始める。大阪学院大高3年時の19年関西ジュニア優勝。23年11月にプロ転向し、24年5月のバイ・ザ・プレーヤーズでプロデビュー。賞金ランク62位でシードを獲得した。同年9月の下部ツアー、PGMチャレンジで最終日に59をマークし24アンダーで優勝。180センチ、85キロ。

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