15歳アマ・広吉優梨菜、日本人ツアー最年少V逃すも…3位で賞金10万円獲得「いつか女子オープンで優勝したい」


ローアマを獲得した広吉優梨菜 (カメラ・豊田 秀一)

ローアマを獲得した広吉優梨菜 (カメラ・豊田 秀一)

◆女子プロゴルフツアー 国内メジャー第3戦 日本女子オープン 最終日(5日、兵庫・チェリーヒルズGC=6616ヤード、パー72)

 15歳アマチュアの広吉優梨菜(福岡第一高1年)は2位で出て3バーディー、2ボギーの71で回って通算15アンダーと伸ばし切れず、15歳218日でのツアー日本人最年少優勝を逃した。4打差3位に終わったがローアマを獲得。アマチュアが受け取れる賞金の限度額10万円を獲得した。

 最終日は1打差で追う14歳上の堀琴音(ダイセル)と2サム(2人1組)で直接対決。「緊張感はそんなになくスタートできた」と、1番で8メートルを沈めてバーディー発進し、一時首位に並んだ。2ボギーで後退したが、16、18番で伸ばして締めた。

 広吉は「ショットが良くなかったので苦しい一日だったけど、最終ホールのバーディーは気持ち良かった」と振り返った。3日目までパーオン率1位を記録するなど、60台でプレー。だが、この日はショットが乱れ「体力面もまだまだだなと思うし、精度が落ちた。こんなにいいところで終えられると思っていなかったのでうれしいけど、もったいなかった1打とかたくさんあった。反省しながら次また頑張りたい」と語った。

 9月の今大会最終予選会は2打差で通過できず。だが、前週に菅楓華(ニトリ)がツアー初優勝して資格重複が発生したことで、繰り上がりで出場権を得た。個人優勝した滋賀国民スポーツ大会に先月30日まで出場後、兵庫へ移動した。自身初のメジャー大会は初日から67、68、67と好スコアを連発。3日間のパーオン率は全体1位の88・89%を記録するなど、プロ顔負けのショットでギャラリーを沸かせた。

 初出場のメジャーで優勝には届かなかったが、「将来目指すところがハッキリした。いつか女子オープンで優勝したい」と初々しい表情で語った。今後は、今月の富士通レディースなどの主催者推薦選考会に出場を予定している。

 ◆広吉 優梨菜(ひろよし・ゆりな) 2010年3月1日、福岡県出身。15歳。福岡第一高1年。父の影響で9歳でゴルフを始める。北九州市立折尾中3年時の24年日本ジュニア選手権(12~14歳の部)で優勝。25年1月に日本ゴルフ協会(JGA)ナショナルチーム選出。8月のNEC軽井沢72で8位。得意クラブはアイアン。平均飛距離は240ヤード。憧れの選手は吉田優利。好きなアーティストはSEKAI NO OWARI。160センチ。

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