優勝は親日家の東京五輪金、シャウフェレ 米ツアー10勝目「日本での勝利は特別」 祖父母は都内在住


優勝したザンダー・シャウフェレは観客の声援に応える(カメラ・堺 恒志)

優勝したザンダー・シャウフェレは観客の声援に応える(カメラ・堺 恒志)

◆米男子プロゴルフツアー ベイカレント・クラシック・レクサス 最終日(12日、神奈川・横浜CC=7315ヤード、パー71)

 2021年東京五輪金メダリストでメジャー2勝のザンダー・シャウフェレ(米国)が8バーディー、1ボギーの64と伸ばし、通算19アンダーで逃げ切り、通算10勝目を飾った。

 縁の深い日本でウィニングパットを沈めた31歳は、ギャラリーの大歓声を一身に受けた。マックス・グレーサーマン(米国)との競り合いを1打差で制した。「世界中のどこでも勝つことは難しいが、その中でも日本での勝利は特別」と喜びをかみしめた。

 世界ランキング4位の実力を示した。14番で7メートルのバーディーパットを沈めて抜け出すと、17番で第2打を4メートルのチャンスにつけてリードを広げ、日本では東京五輪以来となる勝利をつかんだ。。

 母が台湾で生まれて日本で育った。祖父母は今も東京都内在住。豪快なショットを武器に昨季はメジャーの全米プロ、全英オープンで2勝を挙げたが、肋骨(ろっこつ)のけがで一時戦線を離脱するなど今季は苦しいシーズンを送っていた。

 「優勝で今年を締めくくれたのは良かった」と笑顔を見せた。4年前の東京五輪は新型コロナ禍ということもあり、金メダルの祝勝会を日本で満足にはできなかっただけに「家族と喜びを分かち合えるのは、すごく特別なこと。早く一緒にお祝いをしたい」と楽しみにした。

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