
13番ティーショットを放つ宮里優作。初日5アンダーで首位に立った(カメラ・今西 淳)
◆男子プロゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ 第1日(13日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
2017年以来の8勝目狙う宮里優作(大和ハウス工業)が5バーディー、ボギーなしの5アンダーをマークし、石坂友宏(都築電気)、山田大晟(相模原GC)、李尚熹(イ・サンヒ、韓国)と並ぶトップで発進した。
500ヤードを超えるパー4の難関2ホールで、45歳ベテランがバーディーを重ねた。
前半の11番は残り210ヤードの第2打を6アイアンでピン横3メートルにつけ「たまたま…狙っていないのにピン方向に飛んでいった」とニヤリ。最難関の6番は左ラフから188ヤードを7アイアンで3メートルに乗せて伸ばした。「本当に綱渡りというか、1つとして気が抜けないゴルフだった」と振り返った。
5バーディー、ボギーなしでホールアウトし「今日は先発完投で0失点!」とニヤけた。「最近は中継ぎが打たれて6―6、5―5ばかりだったけど、バーディーを取れてるからいいかなとずっと頑張ってたけど。中継ぎは相変わらずダメ。ドジャースか…って」。最初が良くても中盤以降に安定感を欠いて崩れることが多い自身の近況を、プロ野球に例えておどけた。
5年前からともに練習ラウンドや合宿を行う“弟子”の山田大晟(相模原GC)が、自身と同じ首位で発進した。「弟分が良かったので、ボードを見てビックリした。刺激というか、うれしい。なるべく大晟の邪魔にならないように、尻をたたきながら行きたい」と笑みを浮かべた。
今季は2度の3戦連続予選落ちなど、賞金ランク47位と苦戦が続いている。残り4戦の目標を聞かれた宮里は「ちょっと想像できない。とにかく1試合1試合、1球1球、予定が立てられないから。5アンダーで回っても明日何が起きるか分からない。全然安定感がないし、落ち着きがないから。必死ですね」と油断はない。

