古川龍之介「初優勝とJTカップに出たい」 コース記録の「62」で39位→7位に急浮上 男子ゴルフ


5番ティーショットを放つ古川龍之介(カメラ・今西 淳)

5番ティーショットを放つ古川龍之介(カメラ・今西 淳)

◆男子プロゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ 第3日(15日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)

 初優勝を狙う24歳の古川龍之介(ゼビオホールディングス)が39位で出て1イーグル、6バーディー、ボギーなしで大会コース記録の62をマークし、通算8アンダーの6位に急浮上した。

 猛チャージは前半の13番から始まった。古川は「入るわけないみたいな下りフックの7メートル」のパットをねじ込み、14番は2・5メートル、15番は20センチ、16番は4メートルを決めて4連続バーディー。「ここからバーディー、バーディーならハーフ29じゃん」とキャディーと話していた17番は3メートルを外したが、18番パー5で左カラーから10メートルを沈めてイーグルを奪った。

 パーオン率88・89%は全体1位とショット精度は抜群。パー70における大会記録を1打更新し、自己ベストとなる62のビッグスコアを出した。「めちゃめちゃビックリ。うれしいです。昨日までけっこう苦しかったけど、今日はいいことあったなって感じ」と笑みを浮かべた。

 ゆかりのある太平洋C御殿場Cでリーダーボードを駆け上がった。主将を務めた日大ゴルフ部時代に1~3月頃に合宿を行い、毎年10ラウンドほど回ってきただけに「特別感がある、好きなコース」。当時はゴルフ場への感謝の意味も込めて練習場の球拾いを手伝ったりしたが、恩返しとなる優勝を成し遂げたいところだ。

 2000年度生まれの同学年では中島啓太(フリー)、蟬川泰果(アース製薬)、平田憲聖(エレコム)らが国内外で活躍。古川は「試合に出られない去年、2年前は悔しかった。レギュラーツアーでやっている人たちの方が成長スピードも早いし、どれだけ置いて行かれるんだろうという不安もあった」と焦りもあったが、「切り開いてくれて感謝してます。追いつきたい気持ちはある」と刺激を受ける。

 賞金ランクは35位。「初優勝とJTカップに出たい」と目標を明かした。今季の優勝者や賞金ランク上位の選ばれし30人による今季最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップ(12月4~7日、東京よみうりCC=報知新聞社主催)出場に向けて、最終日も猛チャージする。

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