５番、バーディーパットを沈め笑顔を見せる佐久間朱莉 （カメラ・豊田 秀一）
◆女子プロゴルフツアー 大王製紙エリエールレディス 第２日（２１日、愛媛・エリエールＧＣ＝６５９５ヤード、パー７１）
第２ラウンドが行われ、プロ５年目の佐久間朱莉（大東建託）が初の年間女王に輝いた。年間ポイントランク２位の神谷そら（郵船ロジスティクス）が第２日で予選落ちしたため、次週の今季最終戦を残して戴冠が決まった。
埼玉県出身の２２歳は今季、４月のＫＫＴ杯バンテリンレディスで初優勝。５月のブリヂストンレディスは完全Ｖ、６月のアース・モンダミンカップは逆転優勝、１０月は延田グループ・マスターズＧＣレディースで１１打差をつける圧勝だった。昨季の竹田麗央（ヤマエグループＨＤ）に続く初優勝からの女王戴冠となった。
中学３年時から師事する男子ツアー９４勝の尾崎将司の言葉「３・３・３」を教訓にしている。プロ野球・巨人の長嶋茂雄終身名誉監督に憧れる尾崎が好きな数字で「俺は最初と最後の３ホールを大事にしてる」という言葉を胸に、前週までの平均ストローク６９・９７３７は全選手で唯一の６０台と強さを見せつけた。
１０月の延田グループ・マスターズＧＣレディースで４勝目を挙げた翌日に師匠のもとに訪れ、「強くなったな～」とベタ褒めされた。佐久間は「次は『年間女王になりました』という報告に来ます」と告げていたが、有言実行で師匠に吉報を届けた。
◆佐久間 朱莉（さくま・しゅり）２００２年１２月１１日、埼玉・川越市生まれ。２２歳。父・浩太郎さんの影響で３歳からゴルフを始める。１９年の日本ジュニアで２位に入り、翌年アマ日本代表入り。２１年に埼玉平成高を卒業し、同６月のプロテストにトップ合格。昨年は３度の２位を含むトップ１０入り１４回で、メルセデス・ランクは自己最高の８位。今季は４月のＫＫＴ杯バンテリンレディスで初優勝し、通算４勝。師匠は尾崎将司。１５５センチ。家族は両親と兄。