１０番、パーパットを沈めギャラリーの声援に応える吉田鈴（カメラ・豊田 秀一）
◆女子プロゴルフツアー 大王製紙エリエールレディス 最終日（２３日、愛媛・エリエールＧＣ＝６５９５ヤード、パー７１）
最終ラウンドが行われ、２１歳ルーキーの吉田鈴（大東建託）は４バーディー、２ボギー、１ダブルボギーの７１と伸ばせず、通算イーブンパーの３４位で終えた。
メルセデス・ランキングは前週の５１位から浮上できず、プロ１年目の初シード獲得を逃した。前週に首痛を発症して迎えた今大会を「ショットの調子が４日間、全然ダメだったので伸ばせなかった」と目を潤ませた。
国内ツアー４勝の吉田優利（エプソン）を姉に持つ鈴は、昨年１１月の最終プロテストでは４度目の挑戦で合格した。「シード権獲得と１勝を目指す」と意気込んだ今季は開幕戦・ダイキンオーキッドレディスで２位発進するなど実力を発揮。３４試合に出場し、富士通レディースの６位などトップ１０に３回入ったが、来季シード圏（５０位以内）に１つ届かなかった。
それでも、５１～５５位に与えられる来季前半戦の出場権を得た。鈴は「この１年でダメだったところを繰り返さないようにしたい」と涙ながらに語った。
◆吉田 鈴（よしだ・りん）２００４年２月２１日、千葉・市川市出身。２１歳。６歳の時、姉・優利（国内ツアー４勝）の影響でゴルフを始める。千葉黎明高―日本ウェルネススポーツ大。２１年日本女子アマ４位。２４年１１月の最終プロテストで合格。ドライバーの平均飛距離は２４０ヤード。身長１５３センチ。家族は両親と姉、兄。