ツアー史上最多の初優勝者11人!男子ゴルフ界で高まる「海外志向効果」でレベルは年々向上へ


JTカップ大会後の集合写真で笑顔を見せる選手たち(カメラ・山崎 賢人)

JTカップ大会後の集合写真で笑顔を見せる選手たち(カメラ・山崎 賢人)

 ツアー史上最多の11人の初優勝者が誕生したシーズンになった。11月のダンロップフェニックスで40歳の塚田よおすけが9年ぶりの勝利を手にするなど、ベテラン勢の奮闘も光った。前週のカシオワールドオープン予選終了時点で、ランキング28位以内の18人が賞金王の可能性を残すという群雄割拠の一年だった。

 日本オープンでの清水大成の涙もあった。4打差で最終日を出ながら逆転負けを喫した。よく食事をともにする石川遼との会話に救われることも多かったそうだ。「その時の風、メンタルだとかを深掘りしながら、自分のゴルフをもっと知ろうと思うようになった」。飛ばし屋であり、パットもうまい。26歳の来季が楽しみの一つでもある。

 最終戦と日程が重なった米ツアーの2次予選会に今季日本を主戦場とした選手6人が挑み、石川遼と杉浦悠太が11日開幕のファイナルに進んだ。杉浦と出利葉太一郎は10月の1次から積極的にトライした。「後悔したくないから」と杉浦は言った。海外志向の高まりとともに、男子ゴルフのレベルは年々向上している。23年の中島啓太、24年の金谷拓実ら、過去の賞金王が次々と世界に旅立った。初優勝組が、来季どんなふうに化けるのだろう。絶対的に強い選手が何人か存在する方が、ツアーは盛り上がる。(高木 恵)

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