尾崎将司さん死去 3兄弟の健夫、直道が追悼「兄貴ありがとう!」


2019年にジュニアレッスンを行った(左から)尾崎将司、尾崎健夫、尾崎直道

2019年にジュニアレッスンを行った(左から)尾崎将司、尾崎健夫、尾崎直道

 男子ゴルフで国内最多のプロ通算113勝(うちツアー94勝)を挙げた尾崎将司さんが23日、S状結腸がん(ステージ4)のため死去した。享年78歳。プロ野球選手からプロゴルファーに転身し、デビュー2年目の1971年の初優勝から「ジャンボ時代」を築いた。73年に初代賞金王に就き、94年からの5年連続を含む歴代最多12度の賞金王に輝いた。2010年には世界ゴルフ殿堂入り。19年を最後にツアー大会への出場はなく、近年はアカデミーを開き、後進の育成に尽力した。

 弟でともにプロゴルファーの健夫(愛称・ジェット)、直道(愛称・ジョー)が追悼のコメントを発表した。

 健夫は「兄弟というのは大抵進む道は別れていくと思うけど、我々兄弟は、たまたま同じ職業で約70年間一緒にいることができました。兄がいない人生というのは経験がないから、今までよりもこれからが寂しいし苦しいと思う。今までいつも一緒で全てを教えてくれた。兄貴ありがとう!」としたためた。

 直道は「プロゴルファージャンボ尾崎というより、徳島の兄やんが思い出されます。高校野球で優勝してプロ野球選手になり尾崎家の家を建て直してくれました。プロゴルファー尾崎直道があるのは、兄貴が野球をやめてゴルフの道に進み、ゴルフというスポーツを教えてくれた、ジャンボ尾崎無しでは語れないと思うし感謝しかないです。兄貴ありがとう!」と思いを込めた。

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