
通算13アンダーで今季2勝目を挙げ優勝トロフィーを手にする吉田鈴(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー CATレディース 最終日(23日、神奈川・大箱根CC=6657ヤード、パー72)
プロ2年目の吉田鈴(りん、22)=大東建託=が首位で出て4バーディー、ボギーなしの68で大会コース記録に並ぶ通算13アンダーで逃げ切り、ツアー2勝目を飾った。初優勝した6月のヨネックスレディス以来で、賞金1440万円を獲得。姉で米ツアー参戦中の吉田優利(26)=エプソン=がCPKC女子オープンで首位と6打差の2位で24日未明の最終日に臨むとあり、日本勢初となる日米両ツアーでの姉妹同時優勝の快挙に期待がかかる。
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霧が晴れた箱根の最終18番。30センチのウィニングパットを沈めた吉田鈴は普段のクールな表情から一転、両手を広げて笑みがはじけた。前半9ホールは全てパーで一時は首位と3打差に後退したが、16番で12メートルを決めきるなど後半にギアを上げた。後続に2打差をつけ、6月の初優勝に続く2勝目に「すごく価値のある1勝。勝ち切れたのは自信になる」。優勝副賞で約800万円の重機「ミニホイールローダ」を獲得し、「恩返しに使いたい」と笑った。
力強さが格段に増した。夏場の体重減を課題に挙げ、昨秋から自身でメニューを考えて毎週、筋トレ。理学療法士など専門家が使うアプリで筋肉の名前や構造を学んで鍛え、飛距離は昨季から10ヤード増の230ヤードに。大森達也トレーナー(29)は「見た目によらず、出力が強い」と豪語する。今年から「一日2400キロカロリー」をノルマに食事の量も増やし、体重を維持。夏場の連戦で最終日のバックナインで体力は衰えず、4つ伸ばして勝ちきった。
日本勢初の日米ツアー姉妹同時Vの快挙も見えてきた。米ツアー初優勝に迫る姉・優利は6打差2位で24日未明に最終日に臨む。鈴は「今日は寝られない。相乗効果で、姉も頑張ってほしい」と期待を寄せた。初勝利のお祝いで姉からプレゼントされた一眼レフカメラは宝物。「姉と2ショットを撮りたい」とダブル優勝者として最高の笑顔で写真に収まるつもりだ。
21歳だった21年に初優勝を含む2勝を挙げ、国内メジャーも制した姉を「一流の選手。尊敬する」と鈴。自身も後に続くように年間2勝し、次の野望は「メジャーで勝ちたい」。偉大な姉に肩を並べる日はそう遠くない。(星野 浩司)

