
3番、ティーショットを放つ小祝さくら。通算5アンダー4位タイ(カメラ・山崎 賢人)
◆女子プロゴルフツアー ニトリレディス 第3日(29日、北海道=釧路CC鶴居東C=6640ヤード、パー72)
前日サスペンデットになった第2ラウンド(R)後に第3Rが行われ、17位で出たツアー12勝の小祝さくら(28)=ニトリ=が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算5アンダーでトップと2打差の4位に浮上した。開幕前に目撃した国の天然記念物「タンチョウ」に続き、神の使いとされる「鹿」の群れに遭遇。2度の吉兆を味方に今季初優勝を目指す。阿部未悠(25)=ミネベアミツミ=が7アンダーで単独首位。桑木志帆(23)=大和ハウス工業=が1打差の2位につけた。
小祝の表情には疲労と安堵がにじんでいた。32ホールの長丁場を戦い抜き、地元でのホステス大会で優勝争いに加わった。「けっこうきつかったけど、考えることが多いコースだし、風もあったので、意外とあっという間に終わってくれた」。午前6時半に第2Rを再開し、第3Rのホールアウトは午後4時半過ぎ。コース入りから12時間が経過していた。
起床は午前3時。同4時半にオープンになったコースに、10時間後に戻ってきた。「昨日も暗い中、終わったのに、夜が明けていないのにまた行くんだ…って。目覚まし(時計)を受け入れられなかった」。小祝節で過酷な一日を表現。11番でボギーを喫したが、12番パー5で85ヤードの3打目を3メートルに運びバウンスバックする粘りを見せた。
コースに向かう途中、鹿の群れと遭遇した。「神の使い」と言われる縁起のいい動物だ。コース周辺に「シカに注意」の看板は多く、北海道出身の小祝は敏感になっていた。運転していた古賀雄二キャディーに「出そうです。気をつけてください」と提言。その直後だった。予言通りに道の脇に何頭ものシカが顔を出した。「ああいう茂みはいるんです」。道産子の勘だった。
12勝目を挙げた昨年の明治安田レディス後に左手首を手術し、今季開幕戦から復帰した。ここまでの21試合は6位が最高。「スコアをしっかり伸ばすことができたらチャンスもあると思う。ラスト1日なので、全部出し切れるようにプレーするだけ」。開幕前には国の特別天然記念物「タンチョウ」を目撃した。2つの吉兆が、小祝を後押しする。(高木 恵)

