
3番、ティーショットを放つ小祝さくら。通算5アンダー4位タイ(カメラ・山崎 賢人)
◆女子プロゴルフツアー ニトリレディス 第2日(28日、北海道=釧路CC鶴居東C=6640ヤード、パー72)
前日サスペンデットになった第2ラウンド後に第3ラウンドが行われ、17位で出た小祝さくら(ニトリ)が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算5アンダーでトップと2打差の4位に浮上した。「後半は耐える感じだった。最後の方は特に耐えのゴルフができた」。ホステス大会で優勝争いに割って入った。
1番をバーディーで出ると、3番パー3は8番アイアンでピンにからめるスーパーショットでギャラリーを沸かせた。9番パー5では3メートルを沈め、前半で4つ伸ばして折り返した。11番でボギーを喫したが、12番パー5で85ヤードの3打目を3メートルに運び、バウンスバックに成功。「ナイスなバーディーだった」と納得の表情を浮かべた。
32ホールの長丁場を戦い抜いた。午前6時半に5番から第2ラウンドの残りを再開し、第3ラウンドのホールアウトは午後4時半過ぎ。コース入りから12時間が経過していた。「けっこうきつかったけど、意外とあっという間に終わってくれた。考えることが多いコースだし、風もあったので、あっという間に終わった」
前日は午後6時前に日没サスペンデッド。すぐに車に乗り込みコースを後にした。起床は午前3時。同4時半にオープンになったコースに、10時間後に戻ってきた。「昨日も暗い中、終わったじゃないですか。なのにまた暗い時間に行くっていうのが不思議で。夜が明けていないのにまた行くんだ…って。目覚まし(時計)を受け入れられなかった」。小祝らしい言葉のチョイスで、過酷な一日を表現した。
この日の朝、コースに向かう途中にシカの群れと遭遇した。「神の使い」と言われる縁起のいい動物だ。コース周辺に「シカに注意」の看板は多く、北海道出身の小祝は敏感になっていた。運転していた古賀雄二キャディーに「出そうです。気をつけてください」と提言。その直後だった。予言通りに道の脇に何頭ものシカが顔を出した。「ああいう茂みはいるんです」。道産子の勘だった。開幕前に国の特別天然記念物「タンチョウ」を目撃。2つの吉兆を力に、頂点が見える位置で最終日へ向かう。
12勝目となった昨年の明治安田レディス後に左手首を手術し、今季開幕戦から復帰した。ここまでの21試合は6位が最高。「スコアをしっかり伸ばすことができたらチャンスもあると思う。スコアを伸ばすことだけを考えながらプレーしたい。ラスト1日なので、全部出し切れるようにプレーするだけ」。地元北海道でのホステス大会。復活優勝の舞台は整った。(高木 恵)

