【女子ゴルフ】20歳の福田萌維が和歌山県出身選手として初優勝「和歌山のジュニアゴルファーが増えてくれればうれしい」


福田萌維

福田萌維

◆女子プロゴルフツアー ゴルフ5レディス 最終日(6日、岐阜・ゴルフ5CみずなみC=6531ヤード、パー72)

 首位からスタートした20歳の福田萌維(めい、ニトリ)が1バーディー、1ダブルボギーの68で回り、通算15アンダーで並んだ36歳の木戸愛(めぐみ、日本ケアサプライ)をプレーオフ3ホール目で破り、プロ2年目、通算25試合目で初優勝を果たした。和歌山・岩出市出身の福田は、和歌山県出身選手としてツアー初の優勝者となった。

 木戸は12年のサマンサタバサレディース以来、ツアー史上最長ブランクとなる14年ぶりの復活優勝をあと一歩で逃した。安田祐香(NEC)ら4人が1打差の3位。

 福田は和歌山県岩出市出身。宮崎の強豪、日章学園高に進学するまで岩出市で育った。日本女子プロゴルフツアー(1988年のツアー制度施行前も含む)で、和歌山県出身選手の優勝は初。郷土の期待も背負って戦った。「和歌山県はジュニアゴルファーがとても少ない。これ(自身の優勝)がきっかけで和歌山のジュニアゴルファーが増えてくれればうれしい」と笑顔で話した。

 小学生時代は野球に取り組み、中学生時代は本職のゴルフに生かすために陸上部に入った。1年時には和歌山県中学校秋季大会の100メートル障害に出場。予選で18秒04をマークし、1年生で唯一決勝に進出した。女子800メートル日本記録(1分59秒52)を持つ久保凛(積水化学)は和歌山・串本町立潮岬中出身で福田の1学年下。種目は異なるが同じ競技会に参加したこともある。「陸上部に入って体幹が強くなり、それが今に生きています」と話す。

 強豪の日章学園高では、1学年先輩の菅楓華(ニトリ)に大きな刺激を受けた。「入学した時、2年生だった菅さんと初めて会った時『この人は絶対にすごい選手になる』という圧を感じた。菅さんと一緒に練習すれば強くなれる、と確信しました」と話す。

 和歌山で育ち、宮崎で鍛えられた福田は、プロ2年目にして初勝利。「早ければ再来年くらいに海外に行きたい。来年は海外メジャーの予選会などに挑戦したいです」と意欲的に話す。 和歌山県出身の女子アスリートは、さらなる飛躍を目指す。(竹内 達朗)

 ◆福田 萌維(ふくだ・めい)2006年6月18日、和歌山・岩出市生まれ。20歳。9歳からゴルフを始める。岩出中時代はゴルフを中心にしながら陸上部にも所属。100メートル障害で県大会決勝進出などの実績を持つ。宮崎・日章学園高に進学し、3年時の24年11月にプロテストに一発合格。25年はレギュラーツアー9試合に出場し、6回予選落ち。メルセデスポイントランクは117位。今季、大きく飛躍し、6月のヨネックスレディスでは5位に入った。趣味は映画鑑賞。好きな色は緑、白、黒。名前の由来について「兄が『となりのトトロ』(姉サツキ、妹メイの物語)が好きなのでつけられたようです」。167センチ、60キロ。

 ◇日本女子ツアー都道府県別の優勝 最多優勝は熊本県で157勝。不動裕理(50勝)、平瀬真由美(19勝)、上田桃子(17勝)、有村智恵(14勝)、古閑美保(12勝)と多くの名選手が熊本から生まれた。2位は埼玉県で101勝。歴代最多優勝を誇る樋口久子がひとりで69勝もした。和歌山県出身の福田が優勝したことで、優勝者がひとりも誕生していない県は8県となった。

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