
1番ティーショットを放つ吉田鈴。シャフトに絡んだロングヘアが朝日に照らされ輝いた(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー スタンレーレディスホンダ 第2日(10日、静岡・東名CC=6530ヤード、パー72)
第2ラウンドが行われ、33位から出た吉田鈴(りん、大東建託)が5バーディー、ボギーなしで67をマークし、通算6アンダーの7位でホールアウトした。
前半で1つ伸ばすと、後半12番パー4は残り80ヤードから50度ウェッジで80センチのベタピンでバーディー。15番、16番は5~6メートルを立て続けに沈め、最終18番パー5は左ラフから第3打を4メートルに乗せてバーディーで締めた。優勝戦線に浮上し「ノーボギーなのは良かった。パッティングもスピードもラインも読めていて、よく対応できた」とかみしめた。
2週前のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンは、体調不良の影響で第2Rで途中棄権。「(ゴルフの)調子が悪くなりかけたのと、体調(不良)とでダブルパンチを食らったような感じ」とコンディションを落としたが、「1年間やればそういう時もあるかと自分で割り切って考えた」と前向きに取り組んだ。
復帰明けだった前週の日本女子オープンはドライバーの飛距離が落ちたが「この体では飛ばし屋にはなれない。フェアウェーに置くことが第一だったけど、調子が悪くなると飛ばなくて、曲がってしまった」と予選落ちを喫した。今週はコンディションも復調し、「ちょっとずつだけど、良くなってきて一安心かな」と安どした。
プロ2年目の今季は6月のヨネックスレディスでツアー初優勝。8月のCATレディースで2勝目を挙げたことで、新たな試みに励んできた。
ウェッジは3本体制の選手が多い中、吉田は50度、58度の2本体制を以前から貫いており「距離感とスピンコントロール、横の回転を少なくしたい」と取り組んできた。だが、「ラフに入ると(ロフト角)1度、2度違うとだいぶ差が出る。手で直すものでなく、体でやらないと再現性は高まらない。どんどん形がかたくなり、しなやかさがなくなって、ドライバーも振り遅れたり、リズムが取れなくなった」とスイングが乱れた。
「新しいことをやり始めて崩れた感じはあった。やらなきゃ良かったとは思っていないけど、自分に合っているものはすぐハマるものだと思っている。2~3試合でしっかり元に戻したのが今日の結果かなと思う」
今季2勝を挙げ、メルセデス・ランクは9位。出場選手が絞られる日米ツアー共催のTOTOジャパンクラシック、国内メジャー最終戦のJLPGAツアー選手権リコー杯への出場が見込まれる。「TOTOは米国勢がいっぱい来て、いい刺激になってモチベーションが上がると思う。そういうところで勝てる選手になりたい」と目を輝かせた。
様々な試行錯誤を重ねながら、今季3勝目を見据えている。吉田は「あと8試合、2か月間は調子が良い時の感覚をちゃんと戻せれば戦える。大幅に調子を崩さないようにすれば、3勝目がもしかしたらできると思う」と自分に言い聞かせるように話した。

