
18番、セカンドショットを放つ森井あやめ。スコアを3つ伸ばし、10アンダー2位で最終日を迎える (カメラ・豊田 秀一)
◆女子プロゴルフツアー 延田グループ・マスターズGCレディース 第3日(24日、兵庫・マスターズGC=6520ヤード、パー72)
プロ11年目でツアー未勝利の森井あやめ(33)=F&co=が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算10アンダーで首位と2打差の2位をキープした。格闘技好き女子で、ボクシング元世界4階級制覇王者の井岡一翔(37)から刺激を受け、シード獲得経験がない苦労人が悲願の初優勝を狙う。メルセデス・ランク1位の桑木志帆(23)=大和ハウス工業=が67で同12アンダーの単独首位に浮上した。
人生を変える1勝へ、森井がV戦線に残った。5番は4メートル、6番は6メートルをねじ込み、12、13番で2度目の連続バーディー。「メンタルが弱い。大事なパットで手が震える」という一面もあるが、この日はフェアウェーキープ率100%とショットが安定した。実力者の桑木、鈴木愛と同組で「緊張せずに楽しく回れた」と笑みがこぼれた。
苦労を味わった。大阪学院大高時代に交通事故で左手首を負傷。プロテストは16年、3度目の受検で合格したが、すでに23歳になっていた。デビュー後、シード獲得は一度もなく最高成績は2度の6位。優勝争いと無縁だったプロ11年目で大チャンスが来た。
背中を押してくれる存在が井岡だ。格闘技好きで、5月に王者・井上拓真に敗れたWBC世界バンタム級のタイトル戦を東京ドームで観戦。その後、知人の紹介で井岡と対面し「ストイックな姿勢に刺激を受けた」。22日に現役続行を表明した姿にも「私も頑張ります」と目を輝かせた。
初日(22日)に人生初のホールインワンを達成したラッキーガール。「今、一番チャンスなので優勝したい。人生を変えたい」と2打差から逆転で悲願の1勝をつかむ。(星野 浩司)

