
笑顔を見せる小祝さくら。初日7アンダーで首位に立った(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー 樋口久子・三菱電機レディス 第1日(30日、埼玉・武蔵丘GC=6690ヤード、パー72)
ツアー12勝の小祝さくら(28)=ニトリ=が8バーディー、1ボギーで7アンダーの65をマークし、ツアー未勝利のエイミー・コガ(31)=ミツウロコグループHD=と並び、今季初の首位発進を決めた。前週に欧州ツアーで優勝した夫の桂川有人(28)=国際スポーツ振興協会=に続く好調ぶり。昨夏の左手首負傷から復帰後初Vで1年ぶり13勝目を飾り、歴代5位に並ぶ7季連続優勝を目指す。
秋の日差しに映える赤いウェア姿の小祝が観客を湧かせた。出だし1番で3メートルを沈め、2番はグリーン右からチップインで連続バーディー。後半13、14番はともに3メートルに絡めて連続で伸ばした。今季自己最少の65に「ショット、パットは最近の中で一番良かった。いい出だしを切れてうれしい」とほほえんだ。
今週からパター練習を工夫した。両サイドに刺したティーの間を通過させるパット動作を反復。7番で8メートルをねじ込むなど出球の安定につながり、全体2位の25パットで終えた。「自信を持ってパットできた」とうなった。
国内男子ツアーに参戦する夫の桂川も、首位で2日目を終えた。24年オフに結婚し、今年3月に報道で明らかになった。結婚後のことを「何もない。お互いゴルフを集中してやりたいというのは変わらない」と話していた小祝。欧州を主戦場とする桂川とは直接会う機会が少ない中で、前週の欧州ツアーで優勝した夫の勢いに続いた。ともに首位で週末に臨み、極めて異例の夫婦同日Vを目指す。
もう一つ、うれしいニュースがあった。巨人の新監督に松井秀喜氏が就任。野球好きの小祝はオリックス推しだが「注目度が一気に上がる。プロ野球のキャンプに行ったりするので、巨人のキャンプも行ってみたい」。シーズンを戦った後のオフの楽しみも増えた。
昨年9月に左手首�\xAE手術を受け、今年3月の開幕戦で復帰。5月までに4度の予選落ちがあったが「焦ったりしてもいいことはない。ポジティブに考えるタイプ」ととらえ、患部の痛みが消えた夏場から状態を上げてきた。今大会を制すれば、プロ3年目の19年から7季連続優勝となり、歴代5位の快挙だ。記録への関心は少ないが「もちろん、優勝目指している。自信を持ってやり切りたい」。実りの秋に“さくら”の花を咲かせる。(星野浩司)
◆国内プロゴルフツアーの主な夫婦優勝 女子ツアーで横山美智子が1984年に1勝し、夫で男子プロの須貝昇が87~90年に3勝を挙げた(のちに離婚)。女子ツアー3勝の一ノ瀬優希は男子2勝の谷口拓也と2019年に結婚した。女子ツアー未勝利の吉本ここねは、男子8勝で24年賞金王・金谷拓実と25年1月に結婚し、26年6月に下部ツアーで優勝した例がある。

