第39回全国小学校ゴルフ選手権 横尾要カップ成績

【お知らせ】
全国小学校ゴルフ選手権横尾要カップ─春大会─は残念ながら休会とさせていただきます。開催を心待ちにされていた選手・保護者の皆様へは大変申し訳ございません。次回の夏大会の開催に向け、鋭意準備を進めます。開催が決まりましたら、すぐにご覧いただいているページにて、ご案内させていただきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
事務局より

篠崎紀夫競技委員長(後ろ)と並び、笑 顔をみせる優勝者たち。(左から)小林麟太郎くん、羽部大輝くん、根本悠誠くん、隅内雅人くん、大郷光瑠さん、馬場咲希さん

篠崎紀夫競技委員長(後ろ)と並び、笑顔をみせる優勝者たち。
(左から)小林麟太郎くん、羽部大輝くん、根本悠誠くん、隅内雅人くん、大郷光瑠さん、馬場咲希さん

◆5~6年生男子の部
隅内 雅人(5年)=81(アウト41、イン40)
 終盤、上級生を〝うっちゃって〟1打差で3大会ぶりの優勝を飾った。この日は「1ラウンドで1回だけ」と肝に銘じていたダブルボギーを2度も叩いてしまい、ガックリだったが、盛り返した。「セカンドの距離感の判断ミス」とまるで〝プロゴルファー〟のようなコメントで振り返った。
 昨年の4月の大会でも3~4年生の部に出場し、見事、初優勝している。この時の成績が考慮され、米ハワイ州で行われたパール・ジュニア選手権代表にも選ばれた。そして、常夏の激戦でも3位と健闘した。そんな隅内少年の活躍が、地元(茨城)・水戸市長の目に留まり「文化、スポーツの分野で顕著な活躍を見せた地域の小学生」として表彰された。
 このところ、ウエートトレーニングを取り入れ、筋力がアップ。148センチと小柄な体格に似合わず、ドライバーの飛距離が240~250ヤードまで伸びた。練習は週に3回、200~300球を打っている。
 今回の優勝で弾みをつけ、次の目標は、7月に米サンディエゴで開催される「世界ジュニアゴルフ選手権」だ。先ずは、東日本地区予選を突破し、さらに、代表決定戦に挑むという〝長い道のり〟になるが、「絶対に行きます!」と力強く、言い切った。

◆5~6年生・女子の部
大郷 光瑠(5年)=83(アウト41、イン42)
 女子の部も下級生が6年生に競り勝った。2位とはわずか1打差で夏の大会以来、2大会ぶり2勝目だ。70台を狙ったが、アプローチがうまく寄らずに苦戦した。
 将来は、昨年、マスターズ、全米オープンとメジャー2勝した「ジョーダン・スピースのような世界で活躍できるプロになりたい」と世界のトッププロを目標に据えている。4歳でゴルフを始めて7年。ドライバーは200ヤードの飛距離をコンスタントに維持し、寄せもパットも得意。毎日の練習が実ったものだが、これほど恵まれた環境は珍しい。祖父は、地元、長野県諏訪市内でゴルフ練習場を経営。自宅は市内の一戸建てで、広い庭にはネットを張って打撃練習もOK。さらに、自営業の父親・守利さん(45)が練習用グリーンを造成し、バンカーまで造った。そして、ラウンドは3つ違いの弟・喜一くん(2年)とともに、毎週欠かさずコースに出るなど年100ラウンドは行うという。さらに、姉弟が揃って大会に出ることも多くなり、移動や宿泊に便利―と大枚はたいてキャンピングカーまで購入したそうだ。
 その喜一くんは、今回、1~2年生の部で、このクラス大会史上2人目の3連覇を狙っていたが、調子が出ずに3位に終わった。それだけに「夏の大会では姉弟同時優勝を目指します」と、早くも夏の大会への目標を口にした。

◆3~4年生・男子の部
羽部 大輝(4年)=78(アウト39、イン39)
 初出場ながら「今日は、アプローチが良かった」と、2バーディー、6ボギー、1ダブルボギーの6オーバー、78でまとめ、いきなり頂上に立った。6歳の時に父親がプラスチックの子供用クラブを買ってくれたのが、ゴルフを始めるきっかけに。その後、本格的に取り組むに連れて、体も大きくなり、昨年11月に計測したときより6センチも伸びた。5年生を迎える3月末には145センチを超えた。お陰で、今では、ドライバーの飛距離も230ヤード近くまで伸びている。
 毎日欠かさず、2時間ほど練習に費やしていた。ハードな運動も意欲的に取り入れてきたが、その結果、オーバーワークがたたって、半年ほど前に左ひじを痛めてしまった。その左ひじをかばっているうちに、今度は右ひじにも痛みを感じるようになった。しかし、そんなことでは諦めない。医師に勧められた腹筋運動を、どれほど疲れていても、どんなに眠くても、腹筋運動だけは毎晩50回、欠かさずに行うようになった。すると、腹筋や腕の筋肉だけでなく体幹そのものが強くなったのか、ヒジ痛も消え、全体の筋力が増したことで飛距離も伸びたという。
 勿論、将来の夢はプロゴルファー。2001年に22歳で全米オープンを制した「ローリー・マキロイ(英国)みたいな綺麗なスイングをしたい」と眼を輝かせた。

◆3~4年女子の部
馬場 咲希(4年)=84(アウト40、イン44)
 2位とはわずか1打差で初優勝を決めた。距離が長く、パー4のホールでも2オンできないところが多かったが、持ち前の寄せのテクニックが冴え、前半の〝貯金〟を守り切り、逃げ切った。不安だった序盤戦の1番、3番でバーディーが取れたことで精神的に安定、リズム良くプレーが出来た。ドライバーの飛距離葉、通常は170ヤード程度だが、この日は「10ヤードくらい、いつもより飛んだ」と、〝やる気スイッチ〟が入って、アドレナリンが噴き出したようだ。
 幼稚園の年中さんでクラブを握り、1年生になってから本格的なレッスンを受けた。ゴルフの楽しさを「いいスコアが出たときに気持ちがいい」と表現する。憧れのプロも、2010年に全米女子オープン・チャンピオンになった「ポーラ・クリーマー(米国)のような魅せるゴルフが好き」だという。もっと、うまくなって「2度、3度と勝ちたい」と意欲を燃やしていた。

◆1~2年生
小林 麟太郎(2年)=69(アウト36、イン33)
 6バーディー、3ボギーと、まるでプロトーナメントで見るようなスコアで、1年生の冬以来、4大会ぶり2勝目だ。前半は2位になった松山寿輝也くんに1ストローク負けていた。しかし、後半の猛攻で一気に逆転。最終的には4打差つけての圧勝だった。
 128センチの小さな体に大きなパワーを秘める。ドライバーで150ヤードは飛ばす。アプローチにも目覚め「最近は(ピン)奥にはつけないようにしている」と、もう一人前のゴルファーだ。4歳でゴルフを始めて、まだ4年のキャリアとは思えない。それも週2回、150球程度の練習でメキメキ腕を上げた。小さいながらも運動神経抜群でサッカーもこなし、学校ではリレーの代表にも選ばれるほど。父親の大介さん(41)もかつては「70台で回ったことがある」ほどのプレーヤーだけにDNAは確実に受け継がれている。
 まだゴルフの〝ゴ〟の字も知らない頃、たまたま回したチャンネルで石川遼のプレーが映し出されていた。レッスン番組だったそうだが、この映像が麟太郎少年の琴線に触れ「面白そう…やってみたい!」となったそうだ。
 ライバルには、前回大会までに2連勝していた大郷喜一くんがいる。今回は、3連覇阻止が〝命題〟だった。そして、それを果たし「久しぶりに喜一くんに勝てて良かった」とあどけない表情を崩した。

◆スーパージュニアの部
根本 悠誠(6歳)=63(アウト31、イン32)
 取りも取ったり、なんと、1ラウンド、12バーディー。大会史上8人目の3連覇を達成した。プロの世界でもこんなスコアは珍しいが、それでも「イーグルチャンスもあったのに、取れなかった…」と悔しさをにじませた。
 1月上旬に行われた第38回大会以降、「2番手くらい伸びた」と父・大(たかし)さん(36)=自営業=は言う。まだ120センチのチビッコながら、ドライバーで120~130ヤードは飛ばす。従って、最長が17番の123ヤードというパー4のホールのすべてで1オンが可能となる。例えグリーンを外しても、2打目は短い〝寄せ〟となる展開だった。
 大会2週前には、世界ジュニアゴルフ選手権(7月、米サンディエゴ)の代表決定戦で優勝し、代表の座を射止めたばかり。国内で負けるわけにはいかない。気迫が違った。そして、世界ジュニアの翌月にはUSキッズ大会(米パインハースト)の代表にもなっており、舞台はすでに〝世界〟だ。さらに、今回は、縁起も良かった。前回大会(1月5日)は、大会前日の練習ラウンドでホールインワンを達成し、弾みをつけて翌日の優勝を引き寄せた。そして、今回も前日(3月28日)の練習日に12番で自身5度目のエースを達成していた。
 練習場を〝ハシゴ〟して1日に1500球打ったこともある練習の虫。ゴルフばかりでなく、サッカー、野球、ロードバイクもこなす〝スーパーキッズ〟の次のターゲットは「世界NO1」だ。そして、最終的には「メジャーで勝てるプロになりたい」と夢は限りなく大きく膨らんだ。

◆最年少出場
越水 愛理花ちゃん(4歳)=97(アウト46、イン51)=8位
 柔らかな春の風に揺れるポニーテールがトレードマークの愛理花ちゃんが、わずか半年ほどで長足の進歩を遂げた。昨年8月の大会に3歳で出場したときは、夏の暑さと、お決まりの〝お昼寝タイム〟が重なったせいか、1ラウンド、165のスコアを叩いて最下位に沈んだ。しかし、5か月後の1月の冬休みの大会では、スコアを一気に65も縮め100でホールアウト。そして、今回は97と〝100切り〟を果たし、夏から68ストロークも減らしたことになる。
 実は今回は90を目標にしてきた。しかし、16番で左サイドの池に捕まるなど乱調で「11」も叩いてしまった。それ以外のホールはボギーペースで回っていただけに、悔やまれる1ホールになった。愛理花ちゃんも、4歳ながら大叩きにイラッとした表情を見せた。〝レバタラ〟ながら、もし、16番をうまくクリアできていれば、目標を達成できていたことだろう。
 ホールアウト後の「お昼寝しなくて、眠くなかった?」の問いには、「(ゴルフの時は)お昼寝は禁止!」と両腕でバツ印を作った。スコア同様、大きく成長している。

 

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4歳ながらパッティングのルーティーンをしっかり実践 まず、ボール後方に立ってカップまでをイメージ

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次に近くの目標を確認

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最後は、ラインと距離ののイメージはっきりしているうちにが迷わずパッティング!

◇第39回全国小学校ゴルフ選手権 横尾要カップ成績

スーパージュニアの部 (2011ヤード)
氏名 年齢 Total Out In
1 根本 悠誠 6歳 63 31 32
2 星野 煌貴 6歳 67 36 31
3 猪飼 紗玖 6歳 81 41 40
4 須藤 樹 5歳 85 44 41
5 長峰 真央 6歳 85 41 44
6 戸村 空汰 6歳 91 46 45
7 鈴木 花風 6歳 93 46 47
8 越水 愛理花 4歳 97 46 51
9 伊藤 愛唯 5歳 101 53 48
10 高山 圭樹 6歳 106 50 56
11 飛毛 青汰狼 5歳 119 62 57
1年生~2年生 男女の部(3357ヤード)
氏名 学年 Total Out In
1 小林 麟太郎 2 69 36 33
2 松山 寿輝也 2 73 35 38
3 大郷 喜一 2 74 40 34
4 竹花 颯汰 2 76 39 37
5 新地真美夏 2 76 38 38
6 高田 優妃 2 84 45 39
7 須藤みかな 2 86 45 41
8 原田 桃 1 90 44 46
9 伊藤 響 1 91 46 45
10 仲山 剛 2 91 46 45
11 清藤 羽琉 1 95 47 48
12 川村鷹之将 1 96 51 45
13 太田 瞳 2 99 50 49
14 加藤 誠規 2 106 54 52
15 飛毛 皓惺 1 110 57 53
16 洞鶏 小雪 2 113 54 59
17 林 煌右 2 114 52 62
18 伊藤 凱斗 1 144 74 70
3年生~4年生 男子の部(5476ヤード)
氏名 学年 Total Out In
1 羽部 大輝 4 78 39 39
2 亥飼 陽 4 79 39 40
3 時本 晃志 4 80 40 40
4 市村翔太郎 4 85 42 43
5 齊藤 大翔 4 86 45 41
6 新地 秀哉 4 91 46 45
7 猪飼 航太 4 91 43 48
8 中田 一颯 3 95 47 48
9 下村 剛 4 96 43 53
10 水野 太雅 3 96 48 48
11 川村 尚史 4 96 50 46
12 関 翔汰 3 101 47 54
13 豊 丈二 4 102 53 49
14 廣井 惇人 3 102 52 50
15 小池 健心 4 103 51 52
16 小林 洋大 3 110 53 57
17 柳原マイケル翔 3 123 60 63
3年生~4年生 女子の部(5476ヤード)
氏名 学年 Total Out In
1 馬場 咲希 4 84 40 44
2 飯田 茜 4 85 42 43
3 栗田 怜奈 4 88 42 46
4 宮城 葵 4 90 44 46
5 神山 結和 3 97 46 51
6 倉持 凪 4 99 50 49
7 齋藤 陽佳 3 107 51 56
5年生~6年生 男子の部(6438ヤード)
氏名 学年 Total Out In
1 隅内 雅人 5 81 41 40
2 小泉 良太 6 82 40 42
3 平山 幸作 5 82 41 41
4 栗田 圭吾 6 83 44 39
5 岩井 光太 5 83 38 45
6 戸﨑 拓海 6 84 42 42
7 一柳 孝幸 6 84 42 42
8 菱木 郁弥 6 86 42 44
9 熊谷 拓海 6 86 42 44
10 ワトソン カーナー 健 6 87 45 42
11 吉田 攻輝 5 89 45 44
12 花澤 賢弥 6 89 42 47
13 豊 太陽 6 90 45 45
14 向後 太賀 6 92 48 44
15 岡田 海斗 5 96 48 48
16 秋田 英佑 6 97 46 51
17 小島 圭翔 6 99 46 53
18 林 煌世 5 104 52 52
5年生~6年生 女子の部(6027ヤード)
氏名 学年 Total Out In
1 大郷 光瑠 5 83 41 42
2 高田 菜桜 6 84 43 41
3 鹿島 おね 5 87 43 44
4 佐藤 心結 6 91 41 50
5 小林 夢果 6 92 45 47
6 角田 夢香 5 95 45 50
7 早川 菜々海 5 107 53 54
8 隈元 風羽南 5 113 57 56
9 伊藤 舞海 5 132 63 69