◆報知新聞社後援 男子プロゴルフツアーメジャー第2戦 日本プロ選手権 日清カップヌードル杯第2日(7日、北海道クラシックGC、7094ヤード、パー72)
約5か月ぶりに実戦復帰した石川遼(24)=カシオ=はバーディーを奪えず79と崩れ、通算12オーバーで自己ワーストの127位。日本ツアーでは13年6月以来3年1か月ぶりの予選落ちを喫した。約3年8か月ぶりにツアー復帰した伊澤利光(48)=伊澤ゴルフアカデミー=も127位で予選落ち。武藤俊憲(38)=フリー=が13アンダーで首位を守った。
かつてない悔しさを胸に抱えながらも、石川はプロとして気丈に振る舞った。79をたたき「ゴルフになってない」と語るほどのラウンドを終えた直後。最終18番グリーン脇で、ボランティア2人にサインボールを手渡すと「ありがとうございました。お疲れさまでした」と自ら握手を求めた。
日本ツアーでバーディーなしのラウンドは、12年4月の中日クラウンズ2日目以来4年3か月ぶり。アイアンショットが乱れチャンスを作れない。日本で自己ワースト順位での予選落ちと復帰戦を飾れず「まだまだな部分が多い」と肩を落とした。一方で復調の兆しも見えた。4番で約290ヤード、5番は約300ヤード、ドライバーでフェアウェーにかっ飛ばした。「修正点もあるけど、いい方向に進んでいる」。腰の負担を減らした新打法で戦える手応えもつかんだ。
今後は未定で「体の状態を確認して次の試合を決める」と語った。関係者によると「ネスレ招待 日本プロゴルフマッチプレー選手権レクサス杯」(29日開幕、北海道・恵庭CC)に出場する可能性もある。「あとは練習と実戦。次の試合に生かせたら」と前を見据えた。(高橋 宏磁)