【全英リコー女子】海外メジャー初参戦・西山、パット修正奏功予選突破


 ◆米女子プロゴルフツアー・メジャー第4戦 全英リコー女子オープン第2日(29日、英ウォバーンGC=6463ヤード、パー72)

 34歳で初の海外メジャー出場となった西山ゆかり(アマダホールディングス)が6バーディー、3ボギーの69で回り、通算2アンダーの33位で初の決勝ラウンド(R)進出を果たした。第3Rが始まり、12番までで2バーディー、3ボギーと1つスコアを落とした。同じく大会初出場で予選を突破した鈴木愛(22)=セールスフォース=は、63位で出て3バーディー、2ボギーの71で、イーブンパーでホールアウト。リオ五輪代表の野村敏京(23)=フリー=は、4番までパーを連ねた。

 日本の“オールドルーキー”が快進撃を演じた。最終18番。西山は4メートルの下りのバーディーパットを強気に沈めると満開の笑顔を見せた。プロ9年目で初出場のメジャー舞台で予選突破だ。「すごくうれしい。決勝は思い切ってプレーしたい」と喜びをかみしめた。

 32パットした第1R後、パットの修正で2時間以上も居残り練習。それが奏功し第2Rの1番は5メートル、5番と6番は3メートル前後を決めてバーディーとするなど計28パット。日本ツアーの6月末時点の賞金ランク上位5位以内までの出場資格が同12位の西山まで繰り下がっての初切符。その幸運を結果に結びつけてみせた。

 実家は神奈川・藤沢市内のすし店「いっぱち竹寿司」だ。店の手伝いもしてきた娘は「この舞台に立つまでたくさんの人にサポートしてもらった」と話し、プレーを見守った母・秀子さんは涙した。西山は「どこまで通用するか、上を目指していきたい」と瞳を輝かせた。

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