◆女子プロゴルフツアー 大東建託・いい部屋ネットレディス最終日(31日、山梨・鳴沢GC=6587ヤード、パー72)
ツアー本格参戦1年目で3位で出た、ささきしょうこ(20)=フリー=が、6バーディー、3ボギーの69で回り、通算9アンダーでツアー初優勝。同期で首位から出た岡山絵里(20)=フリー=が、6アンダーで2位。4週ぶりの日本ツアー参戦となった韓国のイ・ボミ(27)=延田グループ=はイーブンパーで18位。リオ五輪日本代表の大山志保(39)=大和ハウス工業=は1オーバーで24位だった。
ツアー史上初めて、姓名ひらがな表記の選手が優勝した。ちょうど1年前の7月31日にプロテストに合格したささきは、ウィニングパットを沈めて同期の岡山とハグを交わし、「すごくうれしい」と涙を流した。
8歳でゴルフを始めると、父・修治さん(56)は仕事を辞め、自宅を売却し、家族でゴルフ場に住み込んだ。父は「正直お金は全然なかったが、ずっと『18番の花道をトップで歩く日を夢見て頑張ろうね』と話していた」と目を潤ませた。
期待を背負い「高校生の時は『逃げたいな』と思った」というが、「優勝賞金(1440万円)は全て(両親に)あげたい」。そして「日本で上位で戦える選手になって、いつかは世界へ行きたい」と大きな目標を掲げた。