◆男子プロゴルフツアーRIZAP・KBCオーガスタ 第2日(26日、福岡・芥屋GC、7151ヤード=パー72)
40位で出た17歳のアマチュア・清水大成(東福岡高3年)が6バーディー、ボギーなしのベストスコア66をマーク。通算8アンダーの4位で、ツアー2戦目で初の予選通過を果たした。首位とは2打差で、ツアー史上4人目のアマチュア優勝に挑む。
組み合わせにも恵まれ、地元の高校生アマが快進撃を演じた。清水は強風が吹き出す前の午前7時半にスタート。次々にパットを決め続けた。インスタートで、最終9番で2メートルを沈めて3連続バーディー締め。初の決勝R進出に「想像以上です。緊張はあまりせずに自信を持って回れました。ベストアマが目標なので第一関門通過です」と、ラグビー日本代表・山田章仁似の端正なマスクを崩した。
プロも苦戦する高速な高麗グリーンを強気に攻略した。13ホールで1パットで、全体2位の計23パット。初日に計31パットと苦戦し「少し強めに打つようにした」と修正。この日3人しかいない堂々のノーボギーラウンドを演じた。
3週前に首を痛めて初優勝を目指した、前週の日本ジュニアで80位と低迷。「全部悪かった」と同大会後、7月にツアー初優勝を挙げた時松隆光(22)と同じ師匠の篠塚武久さんのチェックを受けた。「力が入り過ぎ」と指摘され、首の針治療を受けながら21日に練習拠点の大博多CCでラウンドすると、自己ベストスコア64をマーク。「あれで自信がつきました」
10年の石川遼カップジュニア九州地区大会で優勝。第3Rの成績次第では、石川遼との同組の可能性もあり「ぜひ回ってみたいです」と目を輝かせた。将来的には「石川遼さん、松山英樹さんのように米ツアーで活躍する選手になりたい」と大志を抱く。来春、日大ゴルフ部に進む予定だが「今大会勝ったらプロ転向? その時に考えます」と苦笑い。首位と2打差の4位。目標とする2人と並ぶ、ツアー史上4人目のアマVに挑む。(榎本 友一)
◆清水 大成(しみず・たいせい)1999年1月17日、福岡・春日市生まれ。17歳。幼少時はサッカーをしていて9歳で父の影響でゴルフを始め、東福岡中を経て東福岡高3年。15年日本ジュニア15~17歳の部5位。同年九州オープン選手権2位(ベストアマ)。175センチ、70キロ。家族は両親と兄。