原江里菜が3週前に急性虫垂炎、コースレコード65で49位から5位急上昇


9番でチップインバーディーを決める原江里菜。通算6アンダーで5位に浮上

9番でチップインバーディーを決める原江里菜。通算6アンダーで5位に浮上

 ◆女子プロゴルフツアー ゴルフ5レディス第2日(3日、北海道・ゴルフ5C美唄C、6364ヤード=パー72)

 49位で出た原江里菜(28)=NEC=が7バーディー、ボギーなしで大会コース記録に並ぶ65で回り、通算6アンダーで首位と3打差の5位に急浮上した。予選落ちもちらつく順位から、2週間前に虫垂炎で休養した際に学んだ「一点集中」のメンタルで猛チャージに成功した。鈴木愛(22)=セールスフォース=、穴井詩(28)=ゴルフ5=、韓国の申ジエ(28)=スリーボンド=が9アンダーで首位。

 バーディーラッシュでV争いに加わった。最終9番、残り23ヤードのラフから原が放った第3打がカップイン。チップインバーディーで締め、大会コース記録に並ぶ65をマークした。2位に入った昨年7月のサマンサタバサレディース最終日以来の好スコアで49位から5位に急浮上。「久々のビッグスコアで気持ちよかった」と満足感があふれ出した。

 3週前の大会直前に、急性虫垂炎にかかった。薬で散らしながら出場したが、翌週は休養せざるを得なかった。その際、コーチに紹介された脳の専門家に「目標を明確にして、それを命がけでやりなさい」と助言を受けた。それまで漠然と打っていたが、一打を大切にした結果が記録につながった。

 虫垂炎は12月に手術を受ける見通し。「優勝争いの土俵に立つことが重要。あしたは萎縮せずにやりたい」。3打差の首位に3人が並ぶ中、約1年1か月ぶりの通算3勝目に挑む。(浜田 洋平)

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