松山、スコット&遼が同組で大会史上最多観客動員の予感


 男子プロゴルフツアーのメジャー第3戦、日本オープンは13日から4日間、埼玉・狭山GC(7208ヤード、パー70)で行われる。主戦場の米ツアーから帰国し4年ぶりに出場する松山英樹(24)=LEXUS=は11日、プロアマ戦で調整。初の国内メジャー制覇へ意欲を口にした。予選ラウンド(R)は13年マスターズ王者アダム・スコット(36)=豪州=、石川遼(25)=カシオ=と同組。大会史上最多観客動員の期待も膨らむ。

 開幕2日前から、早くも会場に熱気が漂った。松山は予選Rで同じく4年ぶりの出場となる石川、スコットと初の同組対決。公式会見で「楽しみですし、それが成績につながればもっと楽しいんですけどね」といたずらっぽく笑った。

 狭山GC内の電話は鳴りっぱなしだ。宮城や大阪からも入場券や駐車場などの問い合わせが殺到。林隆生支配人(65)は「5日の組み合わせ発表後、毎日朝から電話が鳴り続けて。こんなのは初めてで驚いています。選手も、天気も良いので、一体どれだけの方が見に来られるのか」。急きょトイレや駐車場も増設した。松山組の3人が優勝争いをすれば、09年大会の4万7394人を超える大会史上最多動員の期待も膨らむ。

 今回は史上初めて、予選Rの組み合わせを1週間早めて発表。直後から日本ゴルフ協会のサイト上では4枚つづりの前売り入場券(1万円)が800セットも売れた。戸張捷トーナメントプロデューサー(70)は「3人がそろうおかげで、例年の10倍くらいの売れ行きです。発表を1週間早めた反響は大きい」とホクホク顔だ。

 松山の日本ツアー出場は昨年11月のダンロップフェニックス以来。「期待に応えるプレーをしたい。年間に数試合しか出られない中、少しでも印象深いプレーができたら。1打、1打、見ている人に何か伝わればいい」と初の国内メジャー制覇へ意欲を燃やした。この日は約40人の中高生ゴルファーに体験談も語った。「ジュニアたちも見てくれて、世界を目指そうと思ってくれれば」。米ツアー2勝の怪物が、歴史的な一戦の主役になる。(榎本 友一)

 ◆松山に聞く

 ―久々の日本ツアー。

 「なかなかこの1か月状態が上がってこないけど、全力で最後までプレーできればいい」

 ―コースの印象は。

 「フェアウェーは狭いしラフは深い。レイアップする(刻む)にしても神経を使う。ティーショットがラフに入ったらすごく考えてプレーしないといけないですね」

 ―12年の日本学生で勝った良いイメージがあるコースだが。

 「あの時はショットが良かったので、その時のプレーと今を重ねると今の自分がふがいない」

 ―日本女子オープンを制した畑岡奈紗について。

 「大きな試合でああいうプレーができるのはすごい力を持ってる証拠。日本だけじゃなく、世界を目指してやるような子が増えれば、すごく楽しみですね」

 ―9月末の米ツアー最終戦、ツアー選手権後は。

 「少しゆっくりして練習もしていたけど、なかなか良くなる気配がなくて」

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