堀琴音3差7位、悲願の初勝利へ海外強豪の壁超える


13番のティーグラウンドでストレッチする堀琴音。日本人最上位の7位につけた

13番のティーグラウンドでストレッチする堀琴音。日本人最上位の7位につけた

 ◆女子ゴルフツアー TOTOジャパンクラシック第1日(4日、茨城・太平洋C美野里C=6646ヤード、パー72)

 世界ランク121位の堀琴音(20)=東芝=が5バーディー、2ボギーの3アンダー69をマークし首位と3打差の7位。日本人選手では最上位でのスタートとなった。

 海外強豪の壁を突き破り、逆転で悲願のツアー初勝利を狙う。通算6アンダーで姜秀衍(40)=韓国=、アリヤ・ジュタヌガーン(20)=タイ=が首位で並んだ。

 世界の強豪が“猛威”をふるう中、人気急上昇中の美人プロが意地を見せた。堀は17番で2メートルを沈めてバーディー。日本人最上位となる3打差の7位につけ「緊張したけど、すごく楽しかった」とほほ笑んだ。

 10月の国内メジャー、日本女子オープンでは終盤に崩れて2位。当時アマチュアの畑岡奈紗(17)=茨城・ルネサンス高3年=に1打差で敗れ、初優勝を逃した。その悔しさはいまだに忘れられない。「優勝争いに加われた喜びもあったけど、悔しさの方が大きい」。同大会で使用していたドライバーのシャフトを前週から新調。雪辱を果たそうと、道具も見直した。

 日本ツアー2組目の姉妹Vもかかる堀だが、米ツアーも兼ねる今大会の壁は普段よりもはるかに高い。例年、米ツアーから約40人が参戦。今年は大会で初めて世界ランク3位までが勢ぞろい。初日7位までの14人中、世界ランク(WR)3ケタは堀と姜だけ。首位のA・ジュタヌガーンを含め、WR10位以内の猛者が7人も出場。過去10年、今大会を制した日本人は2007、11年で2勝した上田桃子のみだ。

 「ボギーはもったいなかったけど、今日のようなゴルフができれば。(3位で14年米ツアー賞金女王の)ルイス選手は本当に上手だと思うので、一緒に回れるようにしたい」。日本女子オープン以降、4戦中2戦で優勝争いするなど成長著しい。ギャラリーも急増中のプロ3年目のスレンダー美女が、世界の舞台で主役の座を狙う。(高橋 宏磁)

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