悩み抜いた「天才少女ゴルファー」が復活の兆し


新人戦の加賀電子カップで首位発進を決めて喜ぶ高橋恵

新人戦の加賀電子カップで首位発進を決めて喜ぶ高橋恵

 ◆日本女子プロゴルフ協会 新人戦 加賀電子カップ(8日、千葉・グレートアイランドC、6526ヤード、パー72)

 今年7月のプロテストに合格した21選手が参加し、第1ラウンドが行われた。20歳の高橋恵が4アンダー68で回って単独首位発進。2打差2位に、プロゴルファーの川岸良兼の娘である史果がつけた。

 高橋は13歳11か月だった2010年7月のステップアップツアー、ANAプリンセスカップで優勝。下部ツアーながら、国内プロツアーでの最年少優勝を飾った。将来を嘱望されながら昨年のプロテストは不合格。実は周囲から「天才少女」と言われることが重圧になっていた。

 「私は天才なんかじゃない。勢いで勝っただけ。でも、しっかりとしたプレーを見せなきゃいけないと思って、試合になるとすごく焦っていた」。期待に応えようと思う余り、短い距離のパットが全く入らなくなった。「イップスでしたね」と当時を振り返る。パットが復調した理由は「ラインを読んで、打ちたいところに打つ。それだけに集中したこと」だという。

 6バーディーを奪うなど、パットは復調気配。「プリンセスカップ以降はアマの試合でも勝っていない。優勝したいです」。2日間大会での逃げ切り優勝を誓った。

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