谷原、暫定首位発進!パット好調7バーディー「65」


 ◆アジアンツアー共同主管男子プロゴルフツアー SMBCシンガポールオープン第1日(19日、シンガポール・セントーサGC=7407ヤード、パー71)

 日本ツアー開幕戦は雷による約2時間半の中断で、69選手が日没で競技を終えられなかった。世界ランク54位の谷原秀人(38)=国際スポーツ振興協会=が7バーディー、1ボギーの6アンダー、65で小平智(27)=Admiral=らとともに暫定首位。3月末の世界ランク50位以内での海外メジャー、マスターズ(4月6日開幕・米ジョージア州)切符獲得へ好発進した。01、03年賞金王で5季ぶりツアー本格参戦の伊澤利光(48)=フリー=は78と出遅れた。

 昨季賞金ランク2位の谷原が、赤道直下での開幕戦初日から飛び出した。時差ボケや暑さをものともせず7バーディーを量産した。「とてもいい感じでしたね。風もなかったのでプレーしやすかった。パットがさえていた」。大粒の汗を気持ち良さそうにぬぐった。

 前週はハワイでの米ツアーに出場、約16時間をかけて移動しての連戦。グリーン上で苦戦する選手が多い中で「癖のあるグリーンだけど、ハワイと似てる感じがする」と得意のパットで見せた。10番で6メートル、11番で4メートル、14番で8メートルを沈めてスコアを伸ばした。15番では10メートルのパーパットも決めるなど計28パット。「(疲れで)腰の張りはありますけど、先週よりもアイアン(ショット)もピンに行っている」とうなずいた。

 156人の出場者でモチベーションは人一倍高い。「絶対に出たい」と、3月26日付の世界ランク50位以内に与えられる10年ぶり2度目のマスターズ出場を目指す。今大会は全英オープン予選会も兼ねており、世界ランク7位の13年マスターズ王者アダム・スコット(36)=豪州=、同15位のセルヒオ・ガルシア(37)=スペイン=ら強豪も参戦。勝てば国内メジャー級のポイントを獲得でき、世界ランクを大幅に上げるチャンスだ。昨年大会も4差6位とコースとの相性は悪くない。「チャンスがあれば勝ちたい。毎日アンダーパーが出ていればいいかな」。初の海外優勝で“プレミアムチケット”をつかみ取る。

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