◆米男子プロゴルフツアー キャリアビルダー・チャレンジ第1日(19日、米カリフォルニア州PGAウェスト・ラキンタCCなど3コース)
日本勢唯一出場で、米ツアー初優勝を目指す石川遼(25)=カシオ=は4バーディー、1ボギーの3アンダー、69で回って34位発進となった。スタートの4時間前にウォーミングアップする新ルーチンを導入した17年初戦の初ラウンド(R)で、課題のドライバーショットでの進化を印象づけた。ドミニク・ボゼリ(25)=米国=が、64と伸ばして単独首位に立った。
砂漠では珍しい冷たい雨の中でスタート。肌寒さの中でも石川は、切れのあるドライバーショットを連発した。腰痛から公傷制度を利用し、昨秋から米ツアーに復帰して4戦目。パー5で3バーディーを奪った今年初日に「久しぶりでも変わりなくプレーできた」と及第点。フェアウェーを外したのは2度だけ。「昨年末からドライバー(ショット)が良くなっている」と好感触をつかんだ。
アマチュアとともにプレーする形式の大会で、同組となった元大リーガー、ロジャー・クレメンス氏と談笑するなどリラックス。今季は公傷制度で20戦に出場が認められ、その中でポイントや賞金を稼いで出場資格を更新しなければならない。体調管理への意識を高め、スタートの4時間前にウォーミングアップを始めた。この日も早朝、ホテルで1時間かけて体を温めた。「自分の体を知るのは大事。今後も不安なくプレーしたい」と上位を見据えた。