
昨年のマスターズ初日、緑のウェアと帽子でプレーした松山
米男子プロゴルフツアーの今季メジャー初戦、マスターズ(6~9日・米ジョージア州オーガスタナショナルGC)で、日本人初の海外メジャー制覇に挑む松山英樹(25)=LEXUS=が、契約するアシックス社製の“マスターズ仕様の新シューズ”を準備したことが2日、分かった。今季2勝で世界ランク4位の日本のエースは、優勝者に与えられるグリーンジャケット着用も意識しながら6度目の挑戦をスタートする。
世界の頂点への並々ならぬ思いを足元に込めた。これまで松山は白地に黒や銀のロゴ、黒地に白やグレーのロゴなど、シックな色合いの「ゲルエース レジェンドマスター2」で臨んできた。だがアシックス社関係者によると、今大会に向けて靴側面のロゴのラインがマスターズカラーの緑色の新兵器を用意。「カラーバリエーションを増やして欲しい」という松山の要望がきっかけだという。昨年大会初日はマスターズを意識した緑色のウェアと帽子を着用して自己最高の13位発進。今年も緑シューズでの好発進が期待される。
マスターズは4年連続6度目の出場で直近は5位、7位と日本人初の2年連続トップ10入り中。昨年10月のHSBCチャンピオンズでアジア人初の世界選手権シリーズ制覇。今年2月のフェニックスオープンで日本男子初の米ツアー連覇達成後は、ショットとパットが不調で4戦連続で優勝争いには絡めていない。だが、優勝候補が集う今月4日の今大会公式会見に呼ばれるなど堂々のV候補だ。
アシックス社がマスターズ仕様のシューズを製作したのは、片山晋呉が日本人歴代最高タイの4位となった09年以来だという。「ぜひ松山プロにも、片山プロのように良い成績を残していただけたら」と同社担当者は期待を込める。「世界一美しい」と言われる緑の夢舞台に同調した新シューズで、日本の怪物は歴史的偉業へと一歩ずつ進んでいく。