50歳を超え、飛距離が落ちてきたと思い始めたら、体のケアを心がけてみてはいかがでしょう。スタート前に簡単にできるストレッチをお教えしましょう。
若い頃、1~2回素振りをしていきなりティーオフしていた経験がある人も多いはず。実はこれほど体に悪いことはありません。ましてやゴルフはパターで始まるのではなく、ショートホール以外はドライバーやウッドなどを振るので、いきなり体を使うスポーツ。陸上競技の100メートルの選手がなんの準備もなく、いきなり全力で走るなんてありえないのと同じで、ゴルフでもスタート前の準備が大切なのです。
パッティンググリーンやティーグラウンド付近でも短時間でできるストレッチとしては、膝を曲げて前屈し、爪先をつかんで少しずつ膝を伸ばしていく動作があります。そうすることで膝裏から太ももにかけての柔軟性が高まります。
また、相撲の四股を踏む動作もお勧め。5回ほどするだけで、血流がよくなり股関節がほぐれてきます。肩や背中の柔軟性アップにはウェッジなど重めのクラブを持ち、5~10回左右の腕を回すとよいでしょう。
少し時間がある人は、ロッカールームの壁などに肘を付けてグッと押していく。これを左右各5~10回するだけでも肘や肩甲骨、背中の柔軟性アップが期待できます。スタートまでの時間を有効に使ってボディーケアすれば、体の柔軟性を取り戻すことができ飛距離低下を防ぐことができます。
(次回はシニアならではのスコアメイク術です)
◆高見和宏(たかみ・かずひろ)1959年12月11日、北海道生まれ。57歳。東海大出身。レギュラーツアー2勝、シニアツアー2勝。得意クラブはドライバー。2016年からマルマンとクラブ使用契約。181センチ、88キロ。血液型はAB。