キム・ハヌル、メジャー連勝&2週連続V!同時達成は史上3人目


優勝を決め、バンザイをして喜ぶキム・ハヌル(カメラ・関口 俊明

 ◆報知新聞社後援 女子プロゴルフツアーメジャー第1戦ワールドレディス サロンパスカップ最終日(7日、茨城・茨城GC西C=6670ヤード、パー72)

 単独首位から出た韓国美女のキム・ハヌル(28)=HITE JINRO=が5バーディー、2ボギー69で回り、通算9アンダーで2週連続の通算5勝目。史上3人目の2週連続優勝&メジャー連勝を同時達成した。アン・シネ(26)=NOW ON=、イ・ボミ(28)=延田グループ=、金田久美子(27)=スタンレー電気=の“日韓美女”同組対決も盛り上げ、4日間合計で大会史上最多4万1484人の観客が詰めかける盛況だった。

 スマイルクイーンが最高の笑顔を見せた。18番、1メートルのボギーパットを沈めたハヌルは両手を高々と突き上げた。前週のサイバーエージェントレディスから2週連続V。さらに、昨年最終戦LPGAツアー選手権リコー杯に続くメジャー連勝。不動裕理、諸見里しのぶに次ぐ3人目の同時達成を成し遂げ「本当にうれしい」と喜んだ。

 1打差首位から川岸、トンプソンの日米飛ばし屋との最終組。「2人が飛ばすから緊張した」とドライバーの飛距離では後れを取るも、ショットの正確性と小技がさえた。3番から2、7、2メートルの3連続バーディーで伸ばすと、17番パー5で第2打を8メートルにつけるバーディーでVを確信した。

 “姉弟愛”が実を結んだ。30位の初日後、来日した弟でプロゴルファーのテウォン(22)から「バックスイングを小さくするよう」助言された。その後は2日目のベストスコアを含む、3日目までボギーなしと完全復調。関係者が「恋人みたいに仲良し」と証言する弟に、前週Vで約束していた時計を買ってあげ「今週も何かプレゼントを考えます」と笑った。

 この日はベストとリボンを勝負カラーの空色で統一。「涼しく見えるから」とファッションでも観客を魅了した。同い年で2年連続賞金女王のイ・ボミが「(普段着は)シックな感じも似合う」と言うように、見た目にこだわる28歳。一方で日本初参戦で“妹分”のアン・シネにアドバイスを送るなど優しさも持つ。

 賞金ランクで首位に浮上し、生涯獲得賞金でも2億円を突破。前日の6日には日本女子プロゴルフ協会へ入会申込書を提出し「3年間単年登録でやってお客さんの感じがしたけど、正会員になれるのでうれしい」と話した。初の賞金女王に向けても「いい感じで来ているので頑張りたい」と意欲。ハヌル旋風は止まりそうにない。(岩原 正幸)

 ◆キム・ハヌル 1988年12月17日、韓国・京畿道生まれ。28歳。12歳でゴルフを始める。建国大卒。韓国ツアーでは11、12年の賞金女王など通算8勝。15年から日本ツアーに本格参戦し、通算5勝。ハヌルは韓国語で「空」を意味し、勝負服は青色。趣味は買い物、音楽鑑賞。K―POPダンスが得意。170センチ、58キロ。家族は両親と弟。

メジャー連覇を達成し万歳するキム・ハヌル

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